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<病害虫>ドローンで管理 新潟市、第一人者の野波氏らと

毎日新聞 9月22日(木)13時0分配信

 新潟市は21日、ドローン研究の国内第一人者、野波(のなみ)健蔵・千葉大特別教授の協力を得て、空から水田や松林を管理する実証プロジェクトの協定を4社と結んだ。ドローンに高性能カメラを積んで低空を飛び、稲の害虫や松林を枯らす松くい虫などの対策に役立てる計画だ。

 4社は、野波特別教授が代表を務める千葉大発ベンチャー「自律制御システム研究所(ACSL)」▽NTTドコモ▽ドローンを使ったサービスを提供するソニーグループの「エアロセンス」▽東大発の農業ベンチャー「ベジタリア」。新潟市北区にある市有地の松林6.8ヘクタールと、同市南区にある農業法人所有の水田18ヘクタールの一部で試し、うまくいけば市全域に広げたいという。映像の画像解析技術はドコモが提供し、ベジタリアが分析する。ドローンの運用は、水田はACSL、松林はエアロセンスが担当する。

 稲の大敵「いもち病」をドローンで監視する計画は、水位や水温を地上のセンサーで測りながら発生場所を大まかに推定。さらに、稲の変色や成分の変化をより精密に映し出す「ハイパースペクトルカメラ」をドローンに積んで上空から撮影し、映像を専門家が分析する。農薬散布の場所を限定できるため、農薬の量を減らせるという。

 一方、松林は、松枯れ病を上空から見つけて小規模なうちに対策をとる。3D解析を使えば木の高さが分かるため、効率的な伐採作業が可能になる。昨年度は感染木の伐採などに約8600万円かかったが、ドローン導入でコスト削減が期待できる。ベジタリアの小池聡社長によると、松林の管理にドローンを使うのは珍しいという。

 新潟市は2014年、国家戦略特区の「農業特区」に選ばれた。15年はベジタリア、ドコモと協力して水田を地上で監視する実証実験に取り組み、今年はドローン導入で発展させた。

 野波特別教授は「正確な画像解析にはぶれない画像が不可欠。これまで研究してきたドローンの飛行性能でこのプロジェクトに貢献したい」と語った。【岡礼子/デジタル報道センター】

最終更新:9月22日(木)13時0分

毎日新聞

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