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<外来種>東アジアのチョウ栃木県北に 生態系への影響懸念

毎日新聞 9月22日(木)13時27分配信

 中国など東アジアに分布するチョウで環境省が重点対策外来種に指定している「アカボシゴマダラ」の幼虫が先月末から、栃木県大田原市と那須塩原市で相次いで見つかった。生息域が県北へと拡大していることが確認され、生態系への影響が懸念されている。

 大田原市では先月26日、「ふれあいの丘自然観察館」(同市福原)周辺にアカボシゴマダラの幼虫2匹がいるのを刑部節館長が発見。同館で観察したところ、今月14日に1匹が羽化したという。

 羽化したアカボシゴマダラの体長は、羽を広げた状態で約10センチ。黒色の羽に白の斑点があり、赤いリング状の模様もあった。

 那須塩原市では、幼虫3匹が発見された。今月初めに「箱の森プレイパーク」(同市中塩原)の昆虫館「自遊館童夢」周辺で、エノキの葉にいるのを君島章男館長が見つけた。箱の森プレイパークでは今年、オオムラサキ12匹が羽化した。アカボシゴマダラも幼虫の時にエノキの木の葉を食べるため、日本在来種との競合が危惧されるという。

 君島館長は「冬期の寒さがきつい塩原で繁殖しているのは初の確認で驚いた。生息域を広げ、増加するとオオムラサキへの影響が心配だ」と話している。刑部館長と君島館長は今後も観察を続け、生息域が拡大していないか注視するという。【柴田光二】

最終更新:9月22日(木)18時29分

毎日新聞