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sumika、観客と1つになって“合奏”した地元川崎ワンマン

音楽ナタリー 9/22(木) 18:00配信

sumikaが9月19日に地元・神奈川県川崎市にあるCLUB CITTA'にてワンマンライブ「『アンサーパレード』Release Tour Final OnemanLive【Little crown #3】」を開催した。

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これはsumikaが最新ミニアルバム「アンサーパレード」を携えて実施しているリリースツアーの最終公演として行ったワンマンライブ。開演前にはメンバー4人によるアナウンスや、片岡健太(Vo, G)選曲のBGMが観客の気分を高めた。

ライブは片岡の温かな弾き語りから始まる「明日晴れるさ」でスタート。照明によってステージの紗幕に片岡1人の大きな影が映されたあと、片岡の高校の軽音楽部の後輩である泉本弘美(Cho)、そして井嶋啓介(B)の2人のゲストメンバーを含むバンドメンバー6人の姿がスポットライトによって浮かび上がった。「Lovers」で紗幕が落ちると、ステージにはバンドメンバーのほかストリングセクションの姿も。荒井智之(Dr)のリズミカルなドラムに乗せ、モノトーンの衣装でそろえたメンバーは軽快な演奏で観客のテンションを引き上げていった。

ストリングセクションがはけたのち「今日は3連休最終日なのに『体力すっからかんになるほど遊んじゃおう』っていうあなたたち、相当クレイジーだぜ!」とテンション高めに観客を讃えた片岡に続き、メンバーそれぞれがハイテンションに挨拶していく。片岡の「ギア3速上げていきまーす!」という宣言から、「ソーダ」「カルチャーショッカー」「ふっかつのじゅもん」とアップチューンが続けて届けられ、場内の熱気はぐんぐんと上がっていった。

片岡は「体調悪い人とかいない? 大丈夫ですか?」と観客を気遣ったあと、「『ライブハウスっていい場所だなあ』って全員に思ってもらえるライブをすることを、このツアー中に決めました。みんなと1つになって“合奏”がしたい。どうか一緒にライブを作ってください。よろしくお願いします」と呼びかける。その言葉通り、小川貴之(Key, Cho)が巧みなキーボードプレイを見せた「FUN」ではファンの手拍子が会場に一体感を作り上げた。

自身を「川崎生まれ川崎育ち」と説明した黒田隼之介(G, Cho)は、「初めて映画を観たのも川崎で、初めて彼女とデートしたのも川崎。ここでこんな1日が作れて幸せです」と話してほかのメンバーによる冷やかしを受ける。片岡が「そんな愛の街、川崎でできた曲を」と前置きした「Amber」では黒田の奏でるギターサウンドと小川によるキーボードの音色が楽曲をムーディに彩った。インストナンバーを挟み、ライブはミディアムチューンで構成されたブロックへ。曲間に片岡は「ダメだもう、俺の中の感情メーターが3回ぐらい爆発してる。最近涙もろくなってダメだ」と笑う。「sara」「溶けた体温、蕩けた魔法」ではストリングセクションが合流し、美しく壮大なサウンドが場内を包み込んだ。

ストリングセクションがステージを降りたあと、片岡は「心がいっぱいです」とつぶやき、「Answer」と題してツアー前半に行ったワンマンライブは「音楽がやれて楽しいという気持ちでできた」とを述べる。そして「Parade」と称してツアー後半に実施した対バンライブでは、対バンする意味について「好きな友達に自分の好きなCDを貸したい気持ちと一緒で『自分たちの好きなものをみんなに見てもらいたい』という答えが出せた」と明かし、「『Answer』と『Parade』両方で得た気持ちでこの日のライブに挑んでます」と話す。

ラストナンバーを前に、彼は「残り4分間しかないんだけど、4分あれば目の前にいるあなたたちの人生を少しでも変えられるんじゃないかなと。これから時間が経った先に『しんどいなあ』って目を閉じてまぶたの裏で広がっている光景、頭の中で鳴っている音楽、それがあなたたちの背中を押して、あなたたちの人生を変えてくれるんじゃないかなと、そんな魔法を使えるんじゃないかなと、図々しく自惚れています。その気持ちを持って、ラスト『つたえたい』という5文字に乗せて歌います」と語る。そして演奏された「『伝言歌』」で観客のクラップが広がると、片岡は「その音だ、その音だ! いきますか!」と咆哮。曲中に観客による「伝えたい」の合唱が起こると銀テープが場内に発射された。客席がキラキラと輝く中、片岡は「愛してます!」とオーディエンスに向けて叫んでいた。

アンコールでメンバーそれぞれがじっくりと今回のツアーを振り返ったあと、片岡は「sumikaのメンバーは女たらしとか男たらしとか言うよりも、全員“人たらし”。ライブでみんなに会えてうれしくて、しっぽをブンブン振ってる感じです。だからこんなに話しすぎちゃう(笑)」と説明。また彼は支えてくれる観客とスタッフに改めて感謝したのち、「あなたたちがやりがいを持ってやってることを誰になんと言われようと、味方でいたい」とメッセージを送る。彼の「仕事がどうであれ、環境がどうであれ、あなたの歌を歌いに来ました」という言葉から、バンドは「彗星」を披露。曲中にはファンとメンバーによる力強いコールが高らかに響く。ライブの最後に彼らは「雨天決行」を熱演しツアーを締めくくった。

なお公演中にメンバーは12月7日に新作CD「SALLY e.p」を発売すること、2017年2月に東京・Zepp DiverCity TOKYO公演を含むツアーを開催することを発表。片岡はsumikaの今後について「これからも丈夫な屋根を作って待ってます。あなたたちの背中を押せる音楽を作っていきます」と力強く語っていた。

sumika「『アンサーパレード』Release Tour Final OnemanLive【Little crown #3】」
2016年9月19日 CLUB CITTA' セットリスト
01. 明日晴れるさ
02. Lovers
03. ソーダ
04. カルチャーショッカー
05. ふっかつのじゅもん
06. FUN
07. グライダースライダー
08. 1.2.3..4.5.6
09. Amber
10. リグレット
11. enn
12. sara
13. 溶けた体温、蕩けた魔法
14. 「伝言歌」
<アンコール>
15. 彗星
16. 雨天決行

sumika「SALLY e.p」Release Tour
2017年2月3日(金)宮城県 darwin
2017年2月8日(水)福岡県 BEAT STATION
2017年2月10日(金)大阪府 なんばHatch
2017年2月17日(金)愛知県 DIAMOND HALL
2017年2月25日(土)東京都 Zepp DiverCity TOKYO

最終更新:9/23(金) 10:52

音楽ナタリー