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【特集】シニア世代 なぜ“ゲーセン”に集うのか

毎日放送 9月22日(木)15時47分配信

 滋賀県草津市にあるショッピングセンター内のゲームセンター。平日、一番のお客は社会の第一線を引退したシニアの人たちです。

 そんな彼らの一番人気は「メダルゲーム」。メダルを投入し、できるだけたくさんのメダル落とそうというゲームです。

 「一週間に2、3回。(定年して)最初は本屋にいってたけど、だんだんここに来るようになってからこっちのほうが面白くて」(男性客64歳)
 「顔なじみの人が6、7人いるので、しゃべりながらできるのでけっこう面白いです」(男性客75歳)

 こちらの女性が真剣な表情で向かい合っているのはスロットマシーン。絵柄がそろえば、メダルを獲得できます。「北斗の拳」という機種がお気に入りだそうですがそのワケを聞いてみると…

 「3代目JsoulBrothersにはまってくると、わりと筋肉隆々でしょ、それをみてると、そういう楽しみで今これにはまっている」(女性客)

 かつては10代から20代の若者たちのたまり場だったゲームセンターも、今は休日がファミリー層、平日はシニア層で賑わうのが当たり前の光景に。このため、こちらのゲームセンターではシニアに強い店を目指して店長が、介助技術を学び「サービス介助士」の資格を取得しました。

 「シニアのお客様が、より過ごしやすい環境というものに対して私たちがよく気づくようになり、小さなことだが通路の幅や空調であったりとか改善できていると思う。少しでも(シニアが)来やすい店にできていれば」(イオンモール草津ゲームランド 吉田幸宏店長)

 お馴染みのラジオ体操が始まりました。愛知県稲沢市のゲームセンター・タイトーステーションパールシティ稲沢店では、ラジオ体操の時間を設けたところ評判を呼び、シニア層の集客に繋がったといいます。また、温かいお茶のサービスを始めました。

 「私たちは冷たいものより今の時期あったかいお茶のほうが」(女性客)

 そして、ベンチにも工夫を凝らしました。畳を使ったベンチは常連客から好評です。ゲームセンターに集うシニアの人たち。ゲームを楽しみながらある健康面の効果があるといわれています。

 「クモ膜下出血やって少しずつよくなったから、(ゲームで)指を使ってから」(女性客)

 指先をこまめに動かすのは認知症の予防にもなると言われています。このため、ゲームは高齢者施設でも積極的に取り入れられています。

 堺市で理髪店を営む加三清さん。80歳になりますが、見事な剃刀さばき。ゲームの効果を実感している一人です。1日の仕事を終えた加三さんが向かうのは…テレビゲーム。20年前から始めた筋金入りのゲーマーです。その加三さんが今、はまっているのは。“ダークソウル2”というゲーム。「プレイヤーがすぐに死んでしまうゲーム」と言われていて、ゲーム通でも攻略を諦める人も多いといいますが加三さんは、1年やり続けています。

 「(ダークソウル2のプレイヤー)おそらく2000回以上死んでる。死ぬのをおそれたらいかん、死んで体験できるゲームもある。そりゃ現実は嫌やで」(加三清さん)

 この20年で購入したゲーム機は10台以上、ソフトも数え切れないくらい購入しました。ゲームをすることで集中力などが高まったといいます。

 「ゲームやっていて、人よりも反応力がいいと思う。勝手に体が動いている。」

 加三さんは同じシニア世代にこそゲームを楽しんでほしいと話します。

 「年いって自分が今まで体験していない、仮想のきれいな映像、体験したことのないような映像でてくる。現実では味わえないものを体験することに緊張とか冒険心、面白さがある。一回はやるべきや!」

 ゲームだからこそ味わえる緊張や冒険心。滋賀県草津市のゲームセンターでは、一番人気のメダルゲーム以外でもワクワク感を味わってもらいたいと敬老の日の3連休に、クレーンゲームの体験イベントを行いました。コツを伝授され、確実に商品をゲットしていくシニアたち。

 Q.クレーンゲームにはまりそう?
 「あるな!孫にみやげにちょうどいいわ!」(男性客)

 抑えきれない喜びをゲームセンター仲間と分かち合います。

 「(仲間が)一緒によろこんでくれて、嬉しいね。年とったら楽しみがない、だからここに来て楽しませてもらっています」(参加者)

 「ゲーム」を生き生きと楽しむシニアたち。今後も増え続けるシニア層にとって、ゲームセンターは今や欠かせない場所となっています。

毎日放送

最終更新:9月22日(木)16時39分

毎日放送

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