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<24年夏季五輪>ローマ市長、立候補反対を表明

毎日新聞 9月22日(木)19時46分配信

 【ローマ福島良典】イタリアの新興政治団体「五つ星運動」から今年6月に初の女性ローマ市長となったビルジニア・ラッジ氏(38)は21日、2024年夏季五輪の開催候補地争いへのローマの立候補に反対する方針を表明した。

 レンツィ伊首相はローマ五輪をイタリア経済再生の起爆剤にしたい考えだったが、市長の反対表明により、開催は困難になった。五輪招致委員会は「驚き、失望した」との声明を発表した。

 ラッジ市長は21日に予定されていたイタリア・オリンピック委員会会長との会合に姿を見せなかった。その後、記者会見で「五輪やスポーツに反対なわけではないが、スポーツをローマに(五輪施設建設の)セメントを流し込む口実にしたくない」と反対理由を説明した。市議会が近く撤退方針を承認する。

 ラッジ市長は最近、側近人事を巡るスキャンダルで支持者からも批判を浴び、窮地に立たされていた。「五つ星運動」創設者のベッペ・グリッロ氏は市長の反対表明を「よくやった」とたたえた。

 招致委員会によると、五輪が開催されれば、ローマでは約17億ドル(約1700億円)の経済効果と約20万人の雇用創出の効果が見込まれていた。

 24年夏季五輪の開催候補地選定競争からは既にボストンとハンブルクなどが降りており、ローマの撤退で候補地はパリ、ロサンゼルス、ブダペストの3都市に絞られた。

最終更新:9月22日(木)19時46分

毎日新聞