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小池都知事、豊洲で表面化のブラックボックスにメス

日刊スポーツ 9月22日(木)10時13分配信

 豊洲新市場(東京都江東区)の建物下に盛り土がなく空洞になっている問題で、都がこの空間で土壌汚染が見つかった場合に備え、重機を入れて作業できるよう搬入口を設置していたことが21日、都への取材で分かった。都は経緯を調べている。一方、リオデジャネイロから帰国した小池百合子都知事(64)は早速、担当者から報告を受けたが、内容が不十分だと指摘。「甘々の調査結果では、かえってマイナスだ」と述べ、さらなる調査を指示したことを明かした。

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 小池氏は羽田空港から都庁に戻った後、豊洲問題に関して、これまで都が行った調査結果について担当者から報告を受けた。しかし退庁時の取材に、内容が不十分なため納得していないことを明かした。

 小池氏は、「まだ一部だが、理解できにくいところがあった」と指摘。「(職員は)仲間としてやってきたので、なかなか厳しいことは言いにくいし、聞きにくいだろう」と推測した上で、「甘々の調査結果を出せば、かえってマイナスになる」と、けん制した。「(甘々のままなら)その時はその時で、また方法を考える」と、くぎを刺すひと幕もあった。28日に始まる都議会までに、最終的な報告をまとめるよう、あらためて調査を指示したという。

 一方、建物下の視察や水質調査を進めてきた都議会公明党から、設計変更の詳細な経緯を明かすことなどを求めた要望書を受け取った際には、「都からの説明がまったく(事実と)違うということなら、憤り以外、何ものでもないと思う」と、理解を示した。今回、都が行っている調査について「都がどこまで自浄作用ができるか、1つのメルクマールになると思う」と述べ、都の「本気度」を見極める意向を表明した。

 「ブラックボックス」と呼んできた都庁内の意思決定プロセスの不透明さが、豊洲市場の問題を通じて今回、はからずも表面化した。小池氏は「豊洲だけでなく、ほかにも同じような(意思決定の)図式があるのかどうか。それも含めてチェックしたい」とも強調。都庁内の意思決定プロセス全体にも、メスを入れる構えだ。【中山知子】

最終更新:9月22日(木)11時55分

日刊スポーツ