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<米FRB>追加利上げ見送り イエレン議長、年内実施意欲

毎日新聞 9月22日(木)19時57分配信

 【ワシントン清水憲司】米連邦準備制度理事会(FRB)は21日、連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを見送り、政策金利(現行0.25~0.50%)の据え置きを決めた。ただ、イエレン議長は記者会見で「FOMCは利上げの根拠は強まってきたと判断した」と表明。今回の見送りは「当面の間(利上げを正当化する)さらなる証拠を待つ」ためだと述べ、年内の利上げに意欲を示した。市場は12月の利上げを有力視している。

 発表した声明文では「経済成長は加速した」として、前回7月会合の「緩やかに拡大した」から判断を上方修正し、追加利上げの条件が整いつつあると示唆した。そうした中で6回連続の追加利上げ見送りを決めた理由について、イエレン氏は「米経済に対する自信を欠いているためではない」と強調。物価上昇率が目標の2%に届いておらず、「景気に過熱がみられない」として、経済指標を通じ景気の力強さを確認する考えを示した。ただ、投票権のある委員10人のうち地区連銀総裁3人が0.25ポイントの追加利上げを主張して今回の決定に反対した。

 年内の会合は11月1~2日と12月13~14日の2回を残す。11月会合は大統領選の1週間前にあたり、市場では「投票日直前の混乱を避けるため利上げは行われない」との見方が多い。シカゴ・マーカンタイル取引所のデータによると、市場は12月利上げの確率を5割程度とみている。

最終更新:9月23日(金)6時19分

毎日新聞