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嫁姑問題の果てに じわりと増える「死後離婚」

毎日放送 9月22日(木)19時25分配信

 22日は「彼岸の中日」です。ご先祖のお墓参りに行かれた方も多かったでしょうが、ご自身が亡くなった後のことをつい考えてしまう日でもあるかも知れません。そこで、“死後離婚”という言葉をご存知でしょうか。なんともインパクトの強い言葉ですが、「夫と同じ墓には入りたくない」という女性などが、夫が亡くなった後にまるで離婚のような手続きを取る仕組みがあるといいます。

 「死後離婚」という言葉、お聞きになったことはありますか?

 「知ってます、新聞で見ました。(夫が)亡くなってからお墓を別々にするために、そういうのがあるって聞きました」(女性)
 「(その時は)僕死んでるんですよね、じゃあ任すしかないですよね」(男性)

 大阪市内の司法書士事務所。遺産相続の相談に訪れた人のうち「死後離婚」に踏み切る人が年に数人ほどいるといいます。

 「耐えて耐えて義両親の介護を一生懸命してきて、でも義両親は感謝してくれないとか、いろんな思いがそこにありますので。いろんなことに見切りをつけて、最後に決めた手続きが、この姻族関係の終了(死後離婚)だと思います」(司法書士法人ABC 椎葉基史代表)

 法律的には「姻族関係の終了」という手続きになる「死後離婚」。まだそれほど数は多くないものの、じわりと増えてきています。死後離婚に踏み切るのは、たとえばこういったケースだといいます。

 結婚して夫の家に入り夫の母親、つまり姑と同居していた妻。ところが、姑とは折り合いが悪く夫が間に入り2人をなだめる日々が続いていました。しかし、夫は病に倒れ妻や姑よりも先に亡くなってしまいます。家には残された妻と姑が。しかし、折り合いの悪さは変わらず間に入ってくれた夫も、もういません。夫の親類は「これからも姑の面倒を頼むよ」と言うばかり。追い込まれ耐え切れなくなった妻は、とうとう実家に帰ってしまいました。
 その妻が踏み切ったのが「死後離婚」。姑や夫の親族との縁を切ることで、姑を養う義務が無くなり一緒の墓に入る必要も無くなる一方、夫の遺産や遺族年金などはそのまま受け取れるといいます。「死後離婚」に姑や夫の親族の同意は必要なく、本籍地の役所に書類を提出するだけで、手続きは終わるといいます。夫の死後、追い込まれた妻にとっての最終手段ともいえる制度。街ではさまざまな意見が聞かれました。

 「なんか裏切った感じで、亡くなった主人に申し訳ないというか」(女性)

 Q.親の立場としては?
 「それはやっぱり腹立つよね。子どものために家を建てて、子どもの名義にして、息子が先に死んだら親は放り出されるとか聞いたことあるから」(女性)

 「今までは家の制度が優先されたんでしょうけど、今は人権の問題もあるから世の中の変化ですよね」(男性)

毎日放送

最終更新:9月22日(木)20時7分

毎日放送

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