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豊洲問題 慎太郎氏が文書で“言い訳”「記憶が薄れ、勘違いも…」

スポニチアネックス 9月22日(木)7時2分配信

 豊洲市場(東京都江東区)の建物下に盛り土がなかった問題で、地下に空間を設ける案が採用された2009~10年に知事を務め、当時の認識を問われて発言を修正するなどしている石原慎太郎氏(83)が21日、「多大な混乱や懸念を生じさせるなどした」と謝罪し、釈明する文書を報道陣に配布した。一方、小池百合子都知事(64)はブラジルのリオデジャネイロ・パラリンピック閉会式から帰国した。

 この日昼すぎ、都内の石原氏宅前に集まった報道陣に、事務所関係者から1枚のA4紙が配られた。「私の東京都知事在任中の件で、皆様に多大な混乱やご懸念を生じさせるなどしておりまして、まことに申し訳なく思っております」などとつづられていた。

 豊洲市場の建物下に盛り土をせず、コンクリートの地下空間を設置する案は、09年7月から10年7月に採用が決まったとみられる。当時の知事は石原氏。専門家会議が盛り土案を提案していたが、石原氏は08年5月の知事の定例会見で、豊洲の建物下にコンクリートの箱を埋める案に言及。今月15日に「そういう意見があると取り次いだだけ」と発言したが、17日に自らが検討を指示していたと発言を修正した。

 石原氏はこの日の文書で「この事業はとても私個人が自分の知見のみで部下に指示して事に当たることはできない、専門的かつ複雑な問題でありました」と説明。「間もなく84歳になる年齢の影響もあって、記憶が薄れたり、勘違いをしたりすることも考えられます」とし、「無用な混乱を招くことになる」と個別取材を控えたいとの考えも示した。

 専門家会議の提言に反し都が地下空間を設置したことについては「私が土壌汚染を無視して予算と完成時期だけにこだわり、強引に今回問題になっている構造にさせたという指摘があるが、そのような事実は断じてない」などと強調した。

 石原氏は文書配布の約1時間半後、散歩のため外出。報道陣に「テレビを見ていても(地下空間の存在を)誰も何も知らないって言ってるんだから。おかしな話だよ」と話した。小池知事が面会を申し入れた場合については「もちろんいつでも会いますよ」と検証に協力する姿勢を示した。

最終更新:9月22日(木)7時2分

スポニチアネックス