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長期金利、一時プラス 株価反発 円相場は乱高下

産経新聞 9月22日(木)7時55分配信

 21日の東京市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが上昇(価格は下落)し一時、前日終値より0・065%高い0・005%と約半年ぶりにプラスに転じた。長期金利が0%程度で推移するよう国債を買い入れる方針を日銀が示したのを受け、国債の売りが先行した。日経平均株価は大幅反発した。円相場は乱高下し、一時1ドル=102円79銭まで円安ドル高が進んだが、その後は買い戻され、海外市場では一時1ドル=100円台後半と約1カ月ぶりの円高ドル安水準に急伸した。

 10年債はその後買い戻しが入り、終値はマイナス0・030%だった。中期国債や超長期国債の利回りも軒並み上昇して終えた。

 日銀の新たな枠組みについて、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏は「金融緩和の強化ではなく、戦線縮小に近い印象だ。緩和の軸足を『量』から『金利』に移したのは、量の限界が来ることへの危惧があるのでは」と指摘。その上で、「長期や超長期の国債利回りは変動が大きくなるような展開も想定される」と話した。

 株式市場では、金融機関が懸念していたマイナス金利の深掘りがなかったことで3メガバンクグループの株価が7%程度上昇。平均株価の終値は前日比315円47銭高の1万6807円62銭だった。円相場は平均株価の大幅反発を受けて円売りドル買いが進んだが、海外市場では米国の金融政策の発表を控えて円買いドル売りが優勢となった。

最終更新:9月22日(木)7時55分

産経新聞