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3カ月ぶり貿易赤字 8月 円高、輸出落ち込む

産経新聞 9月22日(木)7時55分配信

 財務省が21日発表した8月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は187億円の赤字だった。赤字は3カ月ぶり。円高の影響で輸出額が前年同月比9・6%減の5兆3164億円となったことが響いた。今後、米国の追加利上げの時期次第では円高が進む恐れがあり、輸出は伸び悩みそうだ。

 8月の輸出額は11カ月連続で前年同月を下回った。8月の平均為替レートは1ドル=103円24銭で、前年同月と比べて16・8%の円高。品目別では、自動車や鉄鋼などの落ち込みが目立った。地域別では、主力の米国向け輸出が14・5%減で、前月(11・8%減)よりマイナス幅が拡大した。

 8月の輸入額は17・3%減の5兆3351億円で、20カ月連続の前年割れ。原油安で原粗油や液化天然ガス(LNG)が減少した。

 今後、円高が続けば価格競争力の低下などを通じ輸出を下押しする懸念がある。8月の輸出は中国・アジア向けの半導体電子部品が増加したため、数量ベースでプラスになった。ただ、「iPhone(アイフォーン)」などの新製品効果とみられ、一時的な増加に終わる可能性がある。

最終更新:9月22日(木)7時55分

産経新聞