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歴史的1戦はアルバルク東京が僅差で勝利、日本バスケ最高の船出となった開幕戦=Bリーグ

スポーツナビ 9/22(木) 23:32配信

 男子プロバスケットボールのBリーグが22日、東京の代々木第一体育館で開幕した。歴史的開幕戦を勝利で飾ったのは、琉球ゴールデンキングスを80-75で下したアルバルク東京だった。

「バスケットボールで日本を元気にしたい――。その思いを胸に大きな夢と高い志をもって、Bリーグは未来に挑戦していきます。ブレーク・ザ・ボーダー(限界を壊せ)。2016年9月22日。Bリーグの開幕を宣言します」。大河正明チェアマンは、そのような言葉で開幕を宣言した。

 Bリーグの新たな規定により、外国籍選手の同時起用(オン・ザ・コート)は最大2名まで。第1クォーターから第4クォーター(Q)まで、合計6枠を使えるルールになっている。A東京、琉球共に第1Qから「2→1→1→2」の順番で外国籍選手を起用した。

 琉球の岸本隆一キャプテンは「今まで(bjリーグのファイナルで)1万人の中でプレーした経験はあったけれど、今日の試合は緊張しました。別次元のステージに上がったことを、試合を通して感じた」と試合の緊張感を振り返る。場内の照明、音響も含めて、特別な高揚がアリーナを包んでいた。

 ティップオフはA東京がキープし、Bリーグの記念すべき初ポイントはそのままトロイ・ギレンウォーターが決める。A東京が元NBA選手ディアンテ・ギャレットの個人技などでそのまま畳み掛け、第1Qが始まって3分ほど(残り6分42秒)で琉球に10点差をつけた。A東京は守備が機能し、岸本の3ポイントシュートも良く封じていた。しかし琉球もアウェーとは思えない大声援を背に、徐々にスコアを詰める。第2Qの開始早々に琉球が一旦逆転し、以後はスコアが接近したまま試合はハーフタイムを迎える。

 第3Qに入るとA東京は再び流れをつかみ、ザック・バランスキー、伊藤大司、松井啓十郎らの3ポイントで点差を拡大。第4Q開始時点で、A東京は64-51と琉球に13点差をつけていた。琉球も第4Q残り5分53秒、在籍8季目となるアンソニー・マクヘンリーが“Bリーグ初ダンク”で弾みをつけ、63-72と試合は一ケタ点差に。残り4分47秒に、キャプテンの岸本が3ポイントを決めて68-72とさらに点差を詰める。A東京の伊藤拓摩ヘッドコーチ(HC)が「僕も舞い上がっていた」と振り返るほどの異様な空気もあり、試合の行方は完全に分からなくなった。

 しかしA東京は残り3分34秒、田中の3ポイントで再び77-69と突き放す。「オープンになって打つチャンスがあったので思い切り打った。あそこで一つ落ち着いた」(田中)という、大きな1本だった。A東京はそこから3点差まで追い上げられたが、残り23秒6の勝負所でギャレンウォーターがフリースローを2本とも成功。A東京が80-75で接戦を制した。

 琉球の伊佐勉HCも悔しさを口にする一方で「アルバルク東京と見応えのあるバスケットができたことは、われわれのクラブにとってとても良い財産になった」とコメント。事前に言われていたようなNBL勢とbjリーグ勢の“格差”を感じない、互角の展開だった。

 開幕戦を終えた大河チェアマンは「本当の意味で2つのリーグが1つになった試合を見せられた。日本代表を強くすることが次のステップだけれど、1つのヤマは越えた」と収穫を述べ、試合の運営や演出についても「予定通りいった」と述べていた。

 Bリーグの発足に尽力した川淵三郎エグゼクティブアドバイザーも「100点ではないけれど、90点はあげていい。かなりの高得点」と、この一戦に太鼓判を押す。Bリーグと日本バスケが最高の船出を見せた開幕戦だった。

最終更新:9/23(金) 1:01

スポーツナビ