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宇多田ヒカル「子供がいなかったら、仕事を始めようと思わなかった」

スポーツ報知 9月22日(木)23時20分配信

 シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル(33)が、22日にNHK総合で放送された「SONGS」(木曜・後10時)に出演。5年8か月ぶりにテレビで歌い、13年に亡くなった母・藤圭子さんや出産について告白した。

 コピーライターの糸井重里氏(67)との対話形式で、これまでを振り返った宇多田。10年に活動を休止してロンドンに移住したのは、「仕事のプレッシャーとか、求められていたものから逃れたかった」と語り、最初は生きるすべを全く身につけていないと痛感したという。音楽活動から離れた生活では自分より年下の世代の友人も出来て「遅くやってきた青春」だったと表現した。

 今年、活動を再開して最も変わったのは詞だと語り、「今までは強がっている女の子のキャラを通した、どこか空想の雰囲気があったが、リアルな生活をしてイメージや求められているものから離れた。勇気を出して全裸になったからで、『(詞が)より肉体的になった』と言われたのがうれしかった」と語った。

 母の藤圭子さんは、小さい頃から身近な存在なのにステージに上がると(変身したように)すごく感じたと振り返ったが、「私にとって巨大だったのは、母親だったからと思います」と、その影響力を分析。突然母を失った直後は、あらゆる現象に母が出てきてつらい時期があったと明かしたが、次第に「誰にもある原点が、私の場合は母だったと気づいた。私のあらゆる世界や原点に(母が)含まれているのは(体もそうであるし)当然。(それまで)悲しいと思っていたが、それを感じられるようになって、素晴らしいことと思った」と振り返った。

 私生活では、14年にイタリア人男性と再婚。15年に男児を出産した。子供を育てるにつれ、人格形成に必要な幼少の2~3年を誰も覚えていないと指摘。「(誰もが)それを抱えて悩み、苦しんでいるが、自分が親になって育てていると、その空白の2~3年が見えてくる。(空白を知ることによって)親に対する感謝や分からない苦しみが無くなった気がした。いろいろなことが腑(ふ)に落ちた」と語り、「母が亡くなってから妊娠したり、もし子供がいなかったら仕事を(再び)始めようと思わなかった」と明かした。

 番組では放送中の朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌「花束を君に」、母について歌った「道」など3曲を披露。「とってもきれいなセットで歌えて楽しかった」と語った。

最終更新:9月23日(金)0時8分

スポーツ報知