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豪栄道、柔道・大野のリオ金パワーで初Vに王手

スポーツ報知 9月23日(金)6時4分配信

◆大相撲秋場所12日目 ○豪栄道(押し出し)鶴竜●(22日・両国国技館)

 東大関・豪栄道が初優勝に王手をかけた。東横綱・鶴竜を押し出して初日からの連勝を12に伸ばした。東横綱・日馬富士、東関脇・高安、東前頭14枚目・遠藤の2敗勢との差をキープ。豪栄道が13日目に日馬富士との直接対決に勝ち、高安と遠藤が敗れると初Vが決まる。高安は新関脇で10勝。九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)での大関取りが事実上、決定した。

 座布団が舞った花道を豪栄道は肩をいからせて引き揚げた。初の賜杯に王手をかける12勝目。「我慢できましたね。突っ張りや張り差しも何でもある相手。我慢した」。立ち合いで右を差せず一度、はたきかけたが切り替えた。低い体勢を保ち、逆に鶴竜の引きに乗じて前に出た。辛抱を重ねて12秒2の熱戦を制し、支度部屋に戻ると水を一気に流し込んだ。

 たまり席には母・真弓さん(60)の姿があった。地元・大阪を含め全ての場所を観戦する「オカン」の前で横綱を土俵下まで押し出した。「やっぱり、けががない状態なので安心して見ていられる。慌てていないで力が入ってましたね」。弱音を吐かない息子の体を直接見て、万全を実感。悲願の初Vが実現するかもしれない晴れ姿を13日目も国技館で見る予定だ。

 場所前は無印だった大関へ一気に注目が集まってきた。出身地の大阪・寝屋川市役所では、1階ロビーでパブリックビューイングを開催する用意を進めている。部屋でも優勝祝いで使用する鯛(たい)を後援者を通じて発注した。そんな慌ただしさをよそに本人は「意識せずに頑張ります。気合入れて集中してやります」と雑念を振り払った。

 13日目に激突する日馬富士とは過去の対戦成績は9勝29敗と劣勢。「気合入れてやりますよ」と、史上5人目の大関として13日目の優勝に向けて引き締めた。支度部屋を出る間際には稀勢の里、日馬富士に続いて豪栄道も、観戦に訪れたリオ五輪柔道男子73キロ級を制した大野将平(24)と一緒に写真に収まった。さらに金メダルを持たせてもらい、「重かった。柔道はチャラチャラしてないからいいね」。メダリストから大関昇進時の“大和魂”を再確認して快進撃の勢いをぶつける。(網野 大一郎)

最終更新:9月24日(土)0時35分

スポーツ報知