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観葉植物・ゴールドクレストにトラブル相次ぐ? 「強風で倒れやすい」「すぐに枯れてしまう…」

産経新聞 9月22日(木)16時14分配信

 民家の庭先などに植えられることが多い常緑の針葉樹「ゴールドクレスト」。スギの仲間で、円錐(えんすい)形のため、飾り付けられクリスマスツリーとして使われることも多いが、強風で折れてしまったり、エアコンの室外機の風を受けて枯れてしまったりすることもしばしば。インターネット上では「育て方が難しい」との声も少なくない。(玉崎栄次)

 ■台風で倒れて道路に やむなく伐採

 ゴールドクレストは北米原産で、明るい緑色の葉が特徴。円錐型の美しい形のため、ガーデニングなどで庭に植えられることも多い。

 千葉県内の戸建てに住む会社員の男性(52)は8月、道路に面した庭先に植えていた2本のゴールドクレスト(高さ約2メートル)のうち片方が台風のため傾いた。約45度の傾斜で道路にせり出してしまった。「道路を通る子供に倒れかかったり、車に引っかかったりしては大変だ」

 男性は起こそうとしたがうまくいかず、道路にせり出した木の上部1メートルほどを伐採することに。

 「重いし、大きいし、倒れてしまったら、素人ではどうすることもできない。こんなことになるなんて思いもしなかった」と男性は“トラブル”に戸惑いをみせた。

 ■エアコンの室外機には要注意

 インターネット上には、「育てづらい」という声も目立つ。数メートルの高さまで大きく育ってくると、手に負えなくなるという声も。

 水をやりすぎて枯れたというケースもあれば、水分の不足による乾燥で枯れた例も散見される。原因は不明だが、害虫が発生した例もあるようだ。

 一方で、エアコンの室外機から出る風は天敵だ。

 徳島県内の会社員の男性(56)は、自宅の窓際に花壇を設け、2本のゴールドクレストを植えていたが枯れてしまった。原因は近くにあった室外機とみられるという。

 「室外機を覆い隠す目的もあって、ある程度距離を設けて植えたのだが、だめだった。残念だ」と後悔する。

 ■枝葉の剪定が重要 目的に応じて手入れを

 「ゴールドクレストはコニファー(針葉樹)の中でも、細かい枝葉がびっしりと密になっている樹木。風をまともに受けてしまうので、こまめに枝葉を剪定して、風が抜ける隙間をつくってやることが大切だ」。樹木医の坂元博明さんはこう指摘する。

 さらに、剪定を怠ると、樹木の奥まった部分の葉に光が当たらず枯れてしまうため、注意が必要だ。

 坂元さんによると、ゴールドクレストは決して育てにくい樹木ではないという。路地植えの場合、劣悪な土壌でなければ十分に根を張り、黙々と育っていく。枝や幹の一部を切ってもそこから新たな芽が育つので、水やりや剪定などを適切に行えば、建物に合わせて2メートルや3メートルなど一定の高さに達した際に上部を切っても枯れる可能性は低い。

 坂元さんは「生き物なので手入れをしないままにすると、好き勝手に成長してしまう。マンションの玄関や戸建ての庭など場所と目的に応じて育て方に注意が必要だ」と指摘している。

 大人の背丈を基準に、超えた部分は伐採する。そんな決まりを設けて育ててみるのもいいかもしれない。

最終更新:9月23日(金)8時45分

産経新聞