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「タイムボカン」「タイガーマスク」…名作の“続編”が10月、相次ぎスタート 「昭和アニメ」って逆に新鮮? 

産経新聞 9月22日(木)18時6分配信

 この秋、往年の名作アニメの“続編”が相次いでスタートする。「タイムボカン」シリーズからは、「タイムボカン24(トゥエンティーフォー)」が10月1日夕に始まり、「タイガーマスク」も「タイガーマスクW(ダブル)」として同日深夜、約35年ぶりに復活する。近年、過去の作品が現代風になって帰ってくるケースが多く、「若いファンにとって昭和の名作アニメは逆に新鮮」という指摘もある。(本間英士)

 ■平成の子供にも面白い

 「タイムボカン」は昭和50~51年にかけて放送された人気アニメ。「ヤッターマン」(52~54年)など多くの続編が制作された。その最新作「タイムボカン24」(土曜午後5時半、一部地域除く)が、10月から日本テレビ系で始まる。

 主人公のトキオは24世紀の組織「時空管理局」にスカウトされ、教科書に書かれている歴史は全て“嘘”であることを知る-という設定だ。クレオパトラの正体は「クレ夫」と「パトラ」のコンビ漫才師だった…など、本当の歴史はもっと面白かったのだ。トキオはさまざまなメカを駆使し、教科書通りの歴史を守るために教科書会社が雇った「三悪」こと3人の憎めない悪役たちと戦う…。

 同作には、「妖怪ウォッチ」を手掛け、現代の子供たちが喜ぶツボを知るレベルファイブの日野晃博氏が参加。一方で、初代「タイムボカン」や「機動戦士ガンダム」のメカニックデザインを手掛けた大河原邦男氏が今作も担当するなど、かつてのファンもひきつける陣容となっている。

 なぜ、いま「タイムボカン」なのか。制作する読売テレビの永井幸治プロデューサーは、「昭和の子供が面白いと感じたアニメは、平成の子供にとっても面白いはず。メカやキャラクターのデザインは今どきになっているが、主人公たち正義の味方が『三悪』を懲らしめるという、分かりやすい勧善懲悪は変わらない。今の子供たちも、バラエティーを見る感覚で面白がってくれると思う」と語る。

 ■「プ女子」を引き込む

 「タイガーマスク」は、昭和44、56年にアニメ化された人気作。10月1日に始まるテレビ朝日系「タイガーマスクW」(土曜深夜2時45分、同)は、約35年ぶりの完全新作となる。前作との最大の違いは、「タイガーマスク」が2人いるという設定だ。

 若きプロレスラーのナオトとタクマは、所属していたプロレス団体を潰され、敵組織「虎の穴」への復讐を決意。ナオトは「タイガーマスク」として訓練を始める。一方のタクマは、内部から組織を潰すため自ら虎の穴に入り、「タイガー・ザ・ダーク」として内部崩壊をもくろむ。2人は敵としてリング上で火花を散らしつつ、共に虎の穴打倒を目指す。

 同作には新日本プロレスが全面協力。棚橋弘至選手など実在のプロレスラーがアニメキャラとして登場する。後番組「ワールドプロレスリング」(深夜3時15分、同)とも連動するといい、テレ朝の赤津一彦編成部長は「最近はプロレス好きの『プ女子』も多い。アニメとプロレスのタッグで頑張りたい」と意気込む。

 ■流行サイクルが一巡?

 アニメ業界では近年、過去の名作を現代風にアレンジし、蘇らせる動きが相次いでいる。昨年は「ガッチャマン」「ヤッターマン」シリーズの最新作「ガッチャマン クラウズ インサイト」「夜ノヤッターマン」が相次いで放送。毛色は異なるが、「おそ松くん」の6つ子がダメな大人に成長した「おそ松さん」は、女性ファンから熱狂的に迎え入れられた。

 続編制作が相次ぐ理由について、アニメーション研究家の氷川竜介氏は「流行は、人が成人する20~30年の周期で循環する。ファッションが代表例だが、アニメの流行サイクルも一巡したのではないか。昭和のアニメを知らない世代の人には昔のアニメはかえって新鮮に見えるのだと思う」と話している。

 「手堅さ」を指摘する声もある。業界関係者の一人は「アニメに限らず、今のコンテンツ業界は慢性的なネタ不足。一から新作を作るより、『続編』『リメーク』の方が設定など手間が少なくて済むし、固定ファンがいるので大コケする可能性も少ない」と語った。

最終更新:9月22日(木)18時6分

産経新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。