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鏡なのか?液晶なのか?バックミラー最大手の村上開明堂が開発した「電子ルームミラー」が凄すぎる!

産経新聞 9月22日(木)18時45分配信

 自動車用バックミラーで国内最大手の村上開明堂(静岡市葵区)が、車の後部などにカメラを取り付けその映像を映すモニター機能を搭載した「電子ルームミラー」を開発した。鏡でできている通常のルームミラーより視認性が格段に高いのが特徴で、従来のルームミラーと同様に運転しながら後方の映像を確認することができる。平成30年度に販売される市販車への搭載を目指し、量産を始める予定だ。

 同社が開発した製品は、車の後部に設置したカメラで後方を見る「ハイブリッド インナーミラー」と、側面のサイドミラーにもカメラを取り付け、後方と両側方の映像を3分割の画面で見ることができる「マルチ ミラーシステム」の2種類。

 通常のルームミラーといえば、鏡で後方を確認するものだが、このシステムは車に搭載したカメラで後方の映像を映し出すことで視認性を格段にアップさせた。

 液晶モニターに、電源を入れると透過性のあるガラスになって映像を見ることができる業界初の「特殊ミラー素子」を使用。電源を切るとふつうの鏡に切り替わるため、事故で電源が喪失した場合でも通常のルームミラーとして使用することができる。

 モニター機能の付いた電子ルームミラーは他社も開発しているが、鏡とモニターの切り替えをミラーの角度を手で変えて行わなければならず、急なアクシデントが起きた際などの対応に難点があった。村上開明堂経営企画課の高嶋明さんは同社の製品について「(鏡とモニターの切り替えを)自動化したことで使用感は格段にアップした」と胸を張る。

 ルームミラーやサイドミラーの代わりに、カメラとモニターを搭載した「ミラーレス車」は、雨でミラーが見えにくくなるのを防ぐほか、車の突起が小さくなるため空気抵抗が少なく、デザイン性が高くなるといった利点がある。

 技術革新に伴って、各国では昨年末以降、車の後方視認の方法を「鏡」としてきた従来の法律を改正する動きが高まっており、国土交通省も今年6月に道路運送車両法の保安基準を改正し、ミラーレス車の製造解禁に踏み切った。

 米国も2018(平成30)年から自動車へのバックモニターの搭載を義務化する方針を打ち出しており、同社では電子ルームミラーの需要は拡大していくとみている。

 同社は家具に付ける飾り金具やブリキ細工の製造メーカーとして明治15年に創業。19年に当時敷設中だった東海道線の鉄道工事用にブリキ製の手提げ角灯(カンテラ)を大量に受注したことから鏡の製造にも乗り出し、大正~昭和期には鏡台用の鏡を供給して高品質で安価な静岡鏡台を国内屈指のブランドに育て上げた。

 モータリゼーションを前に昭和30年代前半には自動車用バックミラーの製造に着手し、国内トップのシェアを獲得するなど、時代の一歩先を行く事業展開には定評がある。同社では国交省でミラーレス車解禁に向けた動きが出る以前から電子ルームミラーの開発を進めていたといい、高嶋さんは、今後の商品展開について「安全視認システムメーカーとして、快適性なども追求していきたい」と話している。

最終更新:9月22日(木)18時45分

産経新聞

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