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40年つないだ大見え 東白川村で郷土歌舞伎公演

岐阜新聞Web 9月22日(木)9時40分配信

 東白川村歌舞伎保存会の第40回記念郷土歌舞伎公演が、岐阜県加茂郡東白川村神土のはなのき会館で行われ、小学生の子ども役者から大人までが大見えを切り、村内外の約500人の地歌舞伎ファンらに稽古の成果を披露した。
 江戸時代から地歌舞伎が盛んだった同村の神土、越原、五加地区には芝居小屋があり、地元愛好者が芝居を演じていた。しかし旅役者の来演や活動写真と呼ばれた映画の進出で地歌舞伎が衰退し、1951年に消滅。その後、芝居小屋では演芸や映画が催されたが、テレビの普及に加え建物の維持管理も難しくなり、69年までに全て取り壊された。
 村内の有志が歌舞伎愛好会を組織し、2年がかりで復活に向けて準備を進め、77年に東白川中学校体育館の仮設舞台で地歌舞伎を公演。現在は同歌舞伎保存会(熊澤健会長、254人)が活動を引き継いでいる。
 今年は東白川小学校5、6年生や村商工会青年部員らが役者となり、7月下旬からせりふ、振り付けなどの稽古を積んできた。
 小学生は毎年恒例の「浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)」を演じ、役者が大見えを切ると、拍手と歓声が湧き起こり、おひねりが舞台に次々に投げ入れられた。「仮名手本忠臣蔵」「近江源氏先陣館」などの外題も演じられ、40回を記念して「口上」も行われた。
 熊澤会長は「村内外の支援や真摯(しんし)に取り組んだ役者、裏方のおかげで40周年を迎えられた。今後もしっかり継承していきたい」と話した。

岐阜新聞社

最終更新:9月22日(木)15時12分

岐阜新聞Web