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シャープ新社長、社員のプライドを取り戻す施策次々と

ニュースイッチ 9月22日(木)8時17分配信

「約束を確実に実行する」(戴正呉社長)

 シャープは欧州テレビ事業の再構築を目指す。21日、欧州で液晶テレビのブランドライセンスを供与しているUMC(スロバキア)との間で、資本提携を視野に入れた協業について協議すると発表。また、3月にNTT都市開発に売却した、旧本社ビル向かいの田辺ビル(大阪市阿倍野区)を買い戻すべく交渉中で、月内の契約締結を目指すことも明らかにした。戴正呉社長は同日、社員に向けてメッセージを配布し、全員一丸で2016年度下期の黒字転換と信頼回復に取り組むよう訴えた。

 欧州テレビ事業は、詳細は未定だがシャープがUMCグループに出資することも視野に入れる。

 縮小した欧州事業を再び拡大するため積極的に関与し、18年度テレビ販売1000万台の目標達成につなげたい考え。米国で同様にライセンス供与している中国ハイセンスとも交渉を進める。

 田辺ビルはシャープの大阪における創業の地で、戴社長も台湾・鴻海精密工業による買収が決まった時から買い戻す意向を公言していた。戴社長は社員向けメッセージで、黒字化、ブランドの強化、ビル買い戻しなどの「対外的な約束を確実に実行する」ことで「ステークホルダーからの信頼回復を目指す」という決意を訴えた。

 そのほか、個々の事業部の責任を明確にする「分社化経営」を進める一方、事業部の枠を越えた複合提案や設備の相互利用など、経営の全体効率を追求する“ワン・シャープ”の意識を持って再生に取り組むよう社員を励ました。

最終更新:9月22日(木)8時17分

ニュースイッチ