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岡山県南で小児の在宅医療を支援 訪問看護の「ステーションミモ」

山陽新聞デジタル 9/22(木) 9:41配信

 在宅の小児患者を専門にした訪問看護ステーション「ココロステーションミモ」(岡山市北区今)が発足し、岡山、倉敷、総社市などの県南エリアで業務を展開している。医療関係者によると、小児に限った同ステーションは全国的にも珍しいといい、小児の在宅医療をケアする看護師の不足が指摘される中、新たな担い手として期待が集まる。

 国立病院機構岡山医療センターの新生児集中治療室(NICU)に勤務していた吾浦恵美苗さん(32)らが中心となり、4月に開設した。NICUでの勤務経験がある看護師2人とともに、重い身体障害と知的障害を併せ持った重症心身障害児への積極的な医療支援を掲げる。

 これまでに、病院のNICUから自宅療養に移行した重症の乳幼児らを看護してきた。低体温症傾向がある幼児には、浴室への移動で容体が悪化する恐れがあるとして、ポータブル浴槽を用いた居間での入浴を提案するなど小児向けならではのサービスを心掛ける。

 利用者には、親子での絵本の読み聞かせや散歩などをサポートする「チャイルドコンタクト」が好評という。総社市の自宅で寝たきりの長女(1)を看護する20代の母親は「看護師さんと一緒だと安心して散歩に出られる。看護に追われる普段と異なり、子どもとゆっくりと向き合える時間は本当にありがたい」と話す。

 全国的なNICU病床の少なさなどを背景に、国は近年、小児患者の在宅療養を推進している。一方で県内の訪問看護ステーションを対象にした2013年度の岡山県調査では「重症心身障害児を受け入れている」と回答した施設は21・7%にとどまり、受け皿は限られているのが実情だ。

 吾浦さんは「在宅の小児患者を支える医療・看護資源は不十分で、負担を抱え込む家族も少なくない。専門知識を生かした看護を通じ、小児在宅の普及と質の向上に貢献したい」と話している。

最終更新:9/22(木) 9:41

山陽新聞デジタル