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八戸三社大祭に日程変更議論 市民の反応さまざま

デーリー東北新聞社 9月22日(木)11時16分配信

 伝統文化の在り方は―。毎年7月31日~8月4日の日程に関して、変更の是非を巡る議論が浮上した八戸市の八戸三社大祭。住民参加や観光振興などの観点から、市民の反応はさまざまだ。地域に根付いた祭りであるが故に、多方面に及ぶ影響を踏まえて検討が進む見通しだ。

 三社大祭については、祭りを主催する運営委員会が20日に開いた会合で、日程の変更に関する意見が続出。関係機関が議論を深める方向となった。

 「子どもたちが山車小屋を訪れる機会が、かなり少ない」。ある山車組の制作者は、夏休みが始まってすぐに祭りを迎える現状の課題を挙げた。「制作を手伝う時間が増える」として、8月下旬ごろへの変更を期待する。

 自営業の男性(58)も「観客として見ていても、参加者にとっても暑すぎる。適当な時期は分からないが、議論はあっていい」と肯定的だ。

 ただ、現行日程になった1982年以降に育った制作者には、「定着しているから、今のままでいい」との声が根強い。「(日程が)動いた時に考え直すことが多いのでは」と、影響の大きさを念頭に慎重な姿勢を見せる。

 日取りは学校行事などにも関わってくる。中学校関係者(49)は「日程変更で山車づくりに参加しやすくなれば、地域への理解が深まる」と期待する一方、「8月下旬は2学期が始まっていて、夏休み明けには体育祭もある」と、生徒の負担が増すことを不安視する。

 青森ねぶた祭などと並ぶ夏祭りとして売り込んできた経緯がある観光面では、マイナスの影響を懸念する声が。主婦(64)は「夏祭りで観光客が多い時期に合わせてきたからこそ、三社大祭も知られてきた」と指摘する。

 これに対し、日程変更を前向きに捉える意見も。ホテル関係者(56)は「お盆を過ぎると観光客が極端に落ちる。盛り上げ方次第では、時期を分散するのも効果があるのでは」と語り、独自に魅力向上を図ることは可能との認識を示した。

 多種多様な市民の意見。日程を巡る議論に向け、運営委関係者は「どういう問題があるのか整理する必要がある」との姿勢を強調する。

デーリー東北新聞社

最終更新:9月22日(木)11時16分

デーリー東北新聞社