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清麿の傑作太刀を公開 刀剣女子増え女性来館者多く

福井新聞ONLINE 9/22(木) 16:47配信

 福井県内の愛好家秘蔵の名刀を集めた企画展「刀と刀装」が、福井市立郷土歴史博物館で開かれている。幕末期の刀工による傑作や、大名級の人物が使ったとされる豪華な装飾を施した刀装など30点が一堂に会し、貴重な刀剣の美を楽しむことができる。

 企画展では、福井にゆかりのある刀をはじめ、つかやさや、つばなど刀剣の付属品である刀装の美しさにも焦点を当てた。日本美術刀剣保存協会県支部に協力を依頼し、同支部メンバーの所蔵品が展示品の約7割を占めている。

 虎徹と並んで人気の高い幕末の名刀工、清麿(きよまろ)の太刀は福井県内初の一般公開で、刀身に傷がなく非常に吟味して造られた傑作。90センチ近い長刀で、異様な迫力が漂う。「おそらく造り」と呼ばれる短刀は、普通は刀身の先端にしかない切っ先が、全体の3分の2を占める。「おそらくこんな形の刀はほかにない」という意味が込められているとする説があるという。

 「糸巻太刀拵(こしらえ)」は、大名が江戸城に登城する時などに使ったとされる刀装。さやには金粉が輝き、金でかたどった「葵紋」が随所にちりばめられていて、華やかな雰囲気を放っている。

 松村知也学芸員(40)は「普段は見ることのできない個人所蔵の作品がそろっている。初心者でも分かりやすく解説しており、鎌倉時代から現代までの名品を楽しんでほしい」と話している。最近は日本刀ファンの女性“刀剣女子”が増えてきており、女性の来館者も多いという。

 前期展は10月11日まで。後期展は同14日から11月23日で、展示品の約半分を入れ替える。後期には魚やカエルやヘビ、ナメクジの模様をあしらった珍しい刀装を紹介する。10月3~5、12、13日は休館。問い合わせは同館=電話0776(21)0489。

福井新聞社

最終更新:9/22(木) 16:47

福井新聞ONLINE