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大火災流の全焼民家跡を発掘 深江・大野木場地区 現地で24日一般説明会

長崎新聞 9月22日(木)9時13分配信

 長崎県南島原市教委は21日、1991年9月15日の雲仙・普賢岳噴火災害の大火砕流で全焼した同市深江町大野木場地区の民家跡(約285平方メートル)の発掘現場を報道陣に公開した。農機具が埋まったままの小屋や、損壊したれんが造りの風呂場など、25年前の生々しい被災状況が明らかになり、市教委は「火砕流の教訓を伝える災害遺構群の一つとして保存したい」としている。

 市教委によると、一帯には当時、153棟の民家があったが、ほとんどが国の砂防工事に伴い撤去されたり、導流堤の下に埋まったりしている。今回発掘の対象となった民家は砂防工事の現場からわずかに外れ、手付かずの状態で残っていたという。

 民家跡の敷地全体は厚さ30センチの火山灰層で覆われていた。このうち農機具小屋跡には耕運機や、つぶれた畝立て機が埋まっていた。隣接するれんが造りの風呂場は損壊していたが、青いタイルが残ったまま。このほか、池、便所、祭壇などの跡もあり、瓦約700枚が散乱していた。

 この民家の近くでは昨年、当時の生活道路が見つかり、災害遺構として旧大野木場小の校舎もある。市教委はこれらと民家跡を一体的に保存・活用したい考え。

 発掘調査は5~7月に実施。24日午前10時から現地で一般向けの説明会を開く。雨天の場合は中止。

長崎新聞社

最終更新:9月22日(木)9時13分

長崎新聞