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「大玉」あんぽ柿生産再開へ 原発事故後初、12月上旬にも出荷

福島民友新聞 9月22日(木)11時22分配信

 県は21日、東京電力福島第1原発事故の影響に伴い、地区を限定して生産されている県北の特産品「あんぽ柿」について、本年度から大きなサイズの大玉あんぽ柿の個包装(1個入り包装)の生産、出荷を再開すると発表した。12月上旬にも出荷が始まる。高級品として人気のある大玉あんぽ柿の出荷は事故後初めてで、あんぽ柿生産の復興に向けた弾みとなりそうだ。

 県によると、大玉あんぽ柿は、中玉、小玉あんぽ柿用に開発された非破壊検査機器で全量検査できないため、生産が見送られてきた。生産再開に向け、大玉あんぽ柿の安全性を確認する新たな検査態勢を構築した。

 大玉を生産する条件として〈1〉2014(平成26)、15年度の2年間の検査で、所有する全ての畑の幼果が基準値の1キロ当たり10ベクレルを下回った〈2〉2年間の全量非破壊検査で同50ベクレル超えが1点もない―生産者に限定した。二つの条件をクリアし、生産された大玉あんぽ柿は個別に包装された後、2段階の放射性物質検査で安全性を確認し、初めて市場に出荷される。出荷される大玉あんぽ柿には、1袋ごとに安全性を証明するシールが貼られる。

 また、本年度はあんぽ柿が生産できる県北4市町の「加工再開モデル地区」が拡大される。昨年度の95地区に対し、本年度は13地区増の108地区となる。県によると、震災前にあんぽ柿を生産していたほぼ全ての地区が、モデル地区に指定されたという。

福島民友新聞

最終更新:9月22日(木)11時22分

福島民友新聞