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歴史と匠の技売りに 商店街連合会が新事業平塚 大型商業施設に対抗

カナロコ by 神奈川新聞 9月22日(木)7時45分配信

 10月6日の開業が迫った大型商業複合施設「ららぽーと湘南平塚」(平塚市天沼)に対抗しようと、市商店街連合会(常盤卓嗣会長)などが中心となり、JR平塚駅周辺の商店街活性化を目指す「駅近キラ☆キラ商店街」事業が同1日からスタートする。湘南スターモール商店街を中心に43店舗が参加し、歴史や匠(たくみ)の技など専門店ならではの強みを前面にアピールする。

 昭和30年代後半から40年代にかけて最盛期を迎えた同駅近くの商店街も、コンビニ店や郊外型の大型商業施設などに押され、現在の来客数はピーク時の3分の1ほどに落ち込んでいる。

 そこに昨年、ららぽーとの出店を知り、さらに危機感を募らせて対策を考え始めた。「自分たちの商店をもう一度見直そう。こだわりの商品を置いて、お客さまが欲しい商品に磨きをかけよう」(常盤会長)と、同年6月から検討を重ね、国の支援機関などから魅力開発の指導を受けてきた。

 事業参加店は、厚生労働大臣表彰の技術を持つ印鑑店や日本料理研究会技術参与の割烹(かっぽう)料理店、卒業までの3年間をサポートする学生服専門店、購入した傘が永久保証の店など個性豊か。創業80年以上の老舗も15店が名を連ねた。各店の特色を明記し店主の顔が見えるパネルを作製し、店頭に掲出する。

 また、主なターゲットとなる近隣住民向けに、平塚駅周辺の地図と参加店を掲載したパンフレット2万5千部を配布し、店舗の再発見につなげてもらう。今年3月からは自転車やミニバイクでの買い物客への利便性向上へ、90分無料の駐輪場も開設している。常盤会長は「ららぽーとは車で訪れる滞在型。われわれはこの商品が欲しいから、と来てもらう『目的買い』のお客さまが対象」と“すみ分け”を強調する。

 同連合会加盟店は250店以上あり、事業は今後もさまざまな業種を巻き込んで拡大する余地は十分にある。常盤会長は「それぞれの商店のファンをつくって、まちの活性化につながる商店街づくりを」と意気込んでいる。

最終更新:9月22日(木)7時45分

カナロコ by 神奈川新聞