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地域調査30年、集大成 「三浦海岸シリーズ」完結

カナロコ by 神奈川新聞 9月22日(木)15時40分配信

 地域の歴史や文化を記録に残す活動を続けてきた長島文夫さん(81)=三浦市南下浦町上宮田=の郷土誌「三浦海岸シリーズ」が完成した。このほど9、10冊目を出版。地域の小さな歴史を追い続けてきた長島さんは「年齢のことを考えるとこれで一区切り」として、30年以上にわたる調査・執筆活動の集大成と位置づけている。

 病後のリハビリを兼ねた散歩をきっかけに、「地域のことをもっと知りたい」と50歳ごろから活動をスタート。1991年の「年表でたどる上宮田」からシリーズものとして年表や名字、写真などをテーマに地域の歴史を記してきた。

 今回出版したのは「年表でたどる上宮田3」と「上宮田雑記」。「上宮田3」は21世紀以降の市内の出来事などを記載。「雑記」では地名の由来などのほか、2014~16年ごろの上宮田地域の飲食店名や公衆電話設置場所といった細かい情報も網羅している。

 高齢に加え、昨年体調が悪化したことから、調査が困難になってきたという。これまでは記録性を重視してきたが、10冊目となる「雑記」には私見なども取り入れた。1567年の文書には上宮田の記載があるとし、「当時は京都方面を『上方』と呼んでいたのに、宮田の西側(現在の下宮田)をなぜ上宮田としなかったのか」と疑問も挙げている。

 長島さんは「今は価値のない情報でも何十年かしたら役に立つかもしれない。後世の人たちが過去を知る参考に少しでもなれば」と話している。

 「上宮田3」(65ページ)、「雑記」(75ページ)はいずれもA5判で1500円。問い合わせは、長島さん電話046(888)3649。

最終更新:9月22日(木)15時40分

カナロコ by 神奈川新聞