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ホットドッグ、昭和の味再現 金沢・長町の専門店、お年寄りの話もとに

北國新聞社 9月22日(木)3時14分配信

 長町1丁目でホットドッグ専門店を営む岡田泰典さん(32)が、60~70代の来店客の話をもとに、昭和初期に市中心部で食べられていたとされるカレー風味のホットドッグを再現した。ソーセージの他にカレー粉で味付けした千切りキャベツを挟むのが特徴で、地域のお年寄りから「子どものころを思い出す」と好評を得ている。

 カレー風味のホットドッグは「オールドスクール」と名付け、今月から販売を始めた。パンに挟んだソーセージの上に、黄色に染まった千切りキャベツがたっぷり載り、食欲をそそる。

 岡田さんによると、19世紀に米国で広まったホットドッグは日本では昭和初期から店頭に並ぶようになった。戦後間もない頃、高価な牛肉や豚肉が手に入らなくても、魚肉ソーセージが代用されるなど広く親しまれた。米国ではソーセージとともにピクルスを添えるのが定番だが、なじみがない日本では、カレー粉で炒めた千切りキャベツが具に使われたという。

 常連客の60代男性によると、戦後から昭和40年代ごろまでは市中心部でもホットドッグの移動販売車が数多く見られ、価格も手ごろだったため子どものころによく食べていたという。

 岡田さんは学生時代に米国・ハワイで語学留学し、その後に度々訪れたニューヨークで味わった移動販売のホットドッグの味に魅了された。太めのソーセージを柔らかいパンに挟み、味付けをシンプルにして素材の風味を生かした本場のスタイルを、地元金沢でも提供したいと昨年8月に専門店「ストリート・ベンダー」をオープンした。

 岡田さんは「自分が生まれる前から金沢でも食べられていたことに驚いた。日本式の懐かしい味を楽しんでほしい」と話している。

北國新聞社

最終更新:9月22日(木)3時14分

北國新聞社