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震災遺児に創作体験を 金沢美大生と三谷産業、石巻で藍染め教室企画

北國新聞社 9月22日(木)3時14分配信

 金沢美大の学生とOBの有志4人は11月12日、宮城県石巻市にある東日本大震災で親を亡くした子どもたちのケア施設「石巻レインボーハウス」で、藍染めの体験教室を開催する。三谷産業(金沢市)と連携した事業で、創作活動を通じて遺児の心を癒やす。学生らは体験教室を契機に、被災地支援の輪をさらに広げる。

 企画したのは金沢美大の秋山朝子さん(23)=大学院デザイン専攻製品デザインコース1年=、松浦克彦さん(20)=デザイン科製品デザイン専攻3年=、福田理沙さん(20)=同2年=と今春卒業した鈴木僚さん(23)の4人。

 当日は4人が絞り染めの技法を紹介し、Tシャツやハンカチを自由に染めてもらう。水に浮かべた塗料の模様を紙や布に写し取る「マーブリング」も実施する。どちらも幼い子どもでも簡単に楽しめることから選んだ。

 秋山さんと鈴木さんは今年3月に宮城県南三陸町に自身らがデザインした案内板を設置した。三谷産業は以前からレインボーハウスに義援金や物資を提供している。同社が遺児の精神的な支援を検討していたところ、秋山さんと鈴木さんの活動を知り、協力を求めた。

 レインボーハウスはあしなが育英会(東京)が運営し、小中高校生が通う。遺児は同じ境遇の友人と話し合ったり、遊んだりすることで、悲しみや寂しさを和らげている。育英会の担当者は「アートでは言葉にできない思いを形に表せる。表現の場を提供してもらいありがたい」と歓迎する。

 三谷産業の河野豊一事業継続推進課長は「できる限り協力していきたい」と話した。秋山さんは「美大生だからこそできる支援があるはず。取り組みが長く続けばいい」と語り、美大生のボランティア団体を巻き込み、継続的な支援につなげたいと意気込んだ。

北國新聞社

最終更新:9月22日(木)3時14分

北國新聞社