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岩木山噴火 備え万全/40団体が対応確認

Web東奥 9月22日(木)11時1分配信

 青森県弘前市は21日、市内4会場で総合防災訓練を行った。今年7月、岩木山に青森県で初めて5段階の噴火警戒レベルが導入されたことなどを踏まえ、岩木山山頂北西部で水蒸気噴火が発生し、警戒レベルが通常の1から3に引き上げられた-と想定。市や弘前地区消防事務組合など約40団体600人が参加し、情報収集や住民の避難誘導などの対応を確認した。市が火山災害に重点を置いた訓練を行うのは初めて。
 同市常盤野地区の岩木山百沢スキー場では、負傷した登山者2人を救助する訓練を行った。弘前署や陸上自衛隊などの合同救助隊が入山して負傷者を発見して担架に乗せ、急勾配の登山道を下山。ドクターカーで駆けつけた弘前大学付属病院高度救命救急センターの災害派遣医療チーム(DMAT)が処置し、救急車で搬送した。
 同市一町田の特別養護老人ホーム松山荘では、介護が必要な高齢者や障害者を受け入れる「福祉避難所」の開設訓練が行われた。施設の担当者は、段ボールを使ったベッドや、プライバシー保護のためのついたてを作り、要支援者の受け入れに必要なスペースを確保。受け入れ後には、看護師や栄養士が健康状態などの確認を行った。
 松山荘を運営する社会福祉法人・嶽暘会の三浦隆理事長は「避難者は精神的なショックを受けている。認知症の場合は症状の悪化も考えられるので、ケアをどうするかが大きな課題」と話した。このほか、小型無人機「ドローン」による上空からの情報収集、広報車やコミュニティーFMなどを使った住民への広報、消火活動の訓練なども行った。

東奥日報社

最終更新:9月22日(木)11時1分

Web東奥