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初乗り490円 4社申請/青森のタクシー

Web東奥 9月22日(木)11時5分配信

 青森市内のタクシー会社で23日以降、初乗りの距離を短縮して運賃を小型車490円に引き下げる業者が少なくとも4社あることが21日、東奥日報社の調べで分かった。他のタクシー会社は「様子を見守りたい」としている。現在、同市内の小型車初乗り運賃は1.5キロまで620円と660円の業者にほぼ二分されているが、新たな下限運賃の業者が現れることで、主に3通りの運賃体系が存在することになりそうだ。
 国土交通省東北運輸局は青森市を中心とする地域のタクシーの運賃範囲(公定幅運賃)を見直し、23日から適用する。その届け出期限の21日、東奥日報社が浪岡地区と個人タクシーを除く旧市内19社に聞き取りを行い、12社から回答を得た。
 その結果、成長タクシー(車両数151台)、幸福輸送(同30台)、合同交通(同30台)、文化タクシー(同23台)の4社が、「小型車初乗り1.114キロまで490円」を同局に届け出済み、または手続き中であることを明らかにした。
 初乗りの距離短縮運賃は今回の見直しで新たに設定された。490円の後は、386メートルごとに90円加算する。これまでの公定幅運賃の下限だった「小型車初乗り1.5キロまで620円」(以後361メートルごとに90円加算)より割安となる。
 文化、合同両社の親会社リンクステーション(青森市)の大嶋憲通社長は「タクシーは高いイメージがあるが、初乗りが400円台まで下がると乗る機会が増えるのではないか」と値下げ効果に期待を寄せる。
 幸福タクシーを運行する幸福輸送の齋藤英智社長は「初乗り運賃の引き下げで、近距離を移動するお客さんにはこれまでよりも安く使ってもらえるようになる」とPRする。
 一方、4社以外は「状況を見守りたい」と口をそろえる。珍田タクシーの珍田裕之社長は「しばらくは現行(初乗り1.5キロまで660円)を継続する予定。ドライバーの生活や経営を考えれば現在の料金はぎりぎりだ」と説明。一番タクシーの熊田幸治常務は「初乗り運賃を安くしても、新規客の掘り起こしにつながるとは一概に言えないだろう」と疑問を投げ掛ける。
 また、青森地域と同様、国が自主的な減車を促す「準特定地域」に指定されている弘前、八戸の両地域のタクシー関係者は「現在、業界内で初乗り運賃を引き下げる動きはない」と話している。

東奥日報社

最終更新:9月22日(木)11時27分

Web東奥