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世界最大級の望遠鏡が完成、地球外生命探査に期待 中国

CNN.co.jp 9月22日(木)16時17分配信

香港(CNN) 中国南西部・貴州省に世界最大級の望遠鏡が完成し、25日から観測を開始する。地球外生命体を発見できる可能性も高まるとして、各国の研究者も期待を寄せている。

新しい望遠鏡の「FAST」は口径500メートル。遠く離れた惑星から届く電波も探知しできる。地球外生命体探査組織「METIインターナショナル」のダグラス・バコッチ代表はこの望遠鏡について「これまでよりも高速で、遠く離れた地球外の知的生命体の探査ができる」と期待を寄せる。

観測できる範囲は、これまでの53年間世界最大だったプエルトリコのアレシボ望遠鏡のほぼ2倍。ロシアの「RATAN600」は直径は576メートルとFASTを上回るものの、アンテナ1台の単一鏡ではなく、観測範囲はFASTやアレシボよりずっと小さい。

1億8500万ドル(約188億円)をかけたFASTの建設工事は2011年から始まり、アンテナを構成する4450枚の三角パネル最後の1枚が今年7月に設置された。
貴州省の山間部の建設地は10年がかりで400あまりの候補地を調査して決定した。望遠鏡にちょうどいい大きさの谷があり、電波干渉は周囲を囲む山に遮られる。

建設前の同地にあった村には電気が通っていなかった。同村の12世帯の65人を含む9110人は当局が移転させた。元住人の女性(62)は新華社に対し、移転先で息子がレストランを開業する予定で、観光客の増加に期待すると話している。

FASTは水素分布図を作成して宇宙の起源を探る研究に役立てるほか、重力波の観測によって銀河の形成の解明を目指す。しかし最も期待が大きいのは地球外生命の探索だ。
感度が格段に高いFASTを使えば、生命の存在する可能性がある太陽系外惑星を発見できる確率は、これまでの望遠鏡よりも高まる。中国の専門家は新華社に対し、「遠く離れた暗い惑星も観測できるので、宇宙人の文明を発見できる可能性はこれまでの望遠鏡の5~10倍になる」と語った。

FASTは中国の宇宙開発への野心を裏付ける存在でもある。同国は15日、宇宙ステーションの前段となる宇宙実験室「天宮2号」の打ち上げに成功している。

ただし限界もある。彗星(すいせい)や小惑星の軌道はFASTでは予測できない。「FASTは宇宙の起源や銀河の構造の解明には役立つかもしれないが、人類の文明を破壊する可能性のある小惑星の接近について警告を出すことはできない」とバコッチ氏は解説する。

FASTの利用は最初の2~3年は中国の天文学者が優先され、その後は各国の研究者に開放される予定。

最終更新:9月22日(木)16時17分

CNN.co.jp

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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