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米高所得者層、今回はクリントン氏を支持-伝統的な共和党票田に異変

Bloomberg 9月22日(木)0時50分配信

2016年の米大統領選では高所得の有権者の間で民主党候補ヒラリー・クリントン氏の支持率が共和党候補ドナルド・トランプ氏をやや上回っており、従来の典型的な投票パターンと異なっている新たな兆候が示された。

年間世帯所得が10万ドル(約1000万円)以上で、実際に投票する可能性の高い有権者を対象にブルームバーグ・ポリティクスがまとめた世論調査によると、クリントン氏とトランプ氏の2者対戦ではクリントン氏の支持率が46%と、トランプ氏の42%を上回った。

この調査結果は、トランプ氏が現時点でまだ伝統的な共和党支持層を取り込めていないことを示しており、同氏への警鐘となりそうだ。ミット・ロムニー氏が出馬した2012年の大統領選では、高所得者のグループが有権者全体の28%を占め、同グループではロムニー氏の得票がオバマ大統領を出口調査で10ポイント上回った。

コーネル大学のローパー・センター・フォー・パブリック・オピニオン・リサーチが過去の出口調査をまとめたところによると、共和党の大統領候補は1996年以降、世帯所得10万ドル以上の有権者の間では負けていない。またローパー・センターが特定した高所得者グループの間でも、共和党は76年から92年の大統領選で勝ち続けた。

高所得の有権者は一方で、自分の投資にとって最善と考えられる今回の候補者はトランプ氏だとの回答が45%、クリントン氏の36%を上回った。ただトランプ氏の方が投資の面では良いと答えながらも、そのうち17%は同氏を支持していない。この世論調査の全般的な誤差率はプラスマイナス4ポイントだが、こうしたサブグループを対象にした調査では誤差率は高まる。

世論調査を率いたパープル・ストラテジーズのダグ・アシャー氏は「トランプ氏は支持率では下回っているが、高所得の有権者にとって重要な経済や投資の問題では強みがある」と指摘。「トランプ氏の選挙戦略は本筋から離れ、それが全般的な支持基盤の弱さにつながっている。支持率の差を縮められるかは、議論を雇用や貿易、経済に戻せるかにかかっている」と分析した。

原題:Top Earners Back Clinton in Bloomberg Poll After Decades With GOP(抜粋)

John McCormick

最終更新:9月22日(木)0時50分

Bloomberg