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子どもを自然の中で学ばせたい…ファミリーキャンプの楽しみ方

リセマム 9月23日(金)10時15分配信

 「コールマンが考える、ファミリーキャンプの今と未来」と題して、コールマン2017年度製品展示会が9月14日~16日、ベルサール新宿グランドにて開催された。なぜ今、ファミリーキャンプなのか、初心者は何から揃えればいいのかを聞いた。

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◆子ども時代にキャンプを楽しんだ親がブームの牽引役

 コールマンは1901年にアメリカで創業。1950年代からファミリーキャンプ事業に進出。その100%子会社として1976年にコールマン ジャパンを設立。以来40年にわたって、日本のファミリーキャンプ市場を牽引してきた。

 なぜ、今ファミリーキャンプなのか。同社のマーケティング本部コミュニケーショングループ グループマネージャーの竹島哲也氏によると、「日本にオートキャンプブームが訪れたのが今から約25年前。その後、低下の一途をたどっていたアウトドアブームは、2003年を境に上昇に転じ、2015年には前年比3.8%増の810万人がオートキャンプに出かけています(出典:オートキャンプ白書2016)」。これは、25年前、子どもの時にキャンプを経験した人たちが親になり、子どもにも同じ経験をさせたいと考えているからではないでしょうか」

 さらに「野外音楽フェスのブームもファミリーキャンプブームを後押ししている」と竹島さん。最近の野外フェスは親子で参加できるものも多く、アウトドア用のチェアやテーブルなどを持って出かけたファミリーがそのままテント泊、という気楽なキャンプスタイルが広がった。「野外フェスで目立ちたいと、カラフルなアウトドアグッズへのニーズも高まっている」という。

◆キャンプは“サバイバル”から“リゾート”へ

 一昔前は、キャンプといえばサバイバル。アウトドア経験豊富なパパがリーダーとなって、薪で火を起こして料理をしたり、川の水で顔を洗ったり、木の切り株や地べたに座って食事をしたりというワイルドなイメージがあった。しかし「今やキャンプは、サバイバルではなくリゾート」と竹島さん。

 キャンプ道具が進化して、テント設営も簡単になった。火を起こせなくてもガスバーナーで料理ができる。野外にテーブルとチェアを置き、テーブルクロスをかけ、いつもより手の込んだ料理を家族で優雅に食べる。夜は家族で焚火を囲み、星空を楽しむ。そんなぜいたくな時間が手軽に楽しめるようになった。

 キャンプ場も進化している。温水の出る炊事場や洋式の水洗トイレ、シャワールーム完備の「高規格キャンプ場」もここ数年、増えている。

 キャンプが手軽で身近になったことにともない、キャンプシーズンにも変化が現れている。以前は夏休みがある7、8月に集中していたが、今は、初夏から、秋、初冬まで、1年を通じてキャンプシーズンという状況になっているという。

【次ページ】豊かな学びと、ファミリーキャンプのマストアイテム

◆キャンプで子どもに豊かな学びを

 「オートキャンプ白書2016」によると、ファミリーがキャンプを始めたきっかけは「子どものため」が37.7%で1位。「子どもを自然の中で思いきり遊ばせたい」と思う親が多いと考えられる。広い場所で思いきり走ったり、川遊びをしたり、包丁を持って料理に挑戦したり。普段、家ではできないことを経験できる。夜の真っ暗闇を知らない、星空を見たことがない、火を見たことがないという子も、キャンプの中で自然とそれらを体験することができる。

 しかし「子どものためにもキャンプに行きたい」と思いながら、一歩を踏み出せない人も多い。「自分でテントを設営できるだろうか」「アウトドア経験がないから不安」という人は少なくないという。コールマン ジャパンでは、そんな不安を払しょくするために、年4回程度、各地で初心者向けのキャンプ入門講座を行うなど、わかりやすいマニュアルや動画制作などに努めているという。

 「キャンプ成功の秘訣は、子どもだけでなく、大人も楽しむこと。親だから上手にしなければと思うことはない。子どもと一緒に、失敗しながら楽しんでほしい」と竹島さんはいう。

◆ビギナーファミリーが揃えるべきマストアイテム

 ビギナーファミリーが、キャンプデビューするためには、どんなグッズがあればいいのだろうか。

 同社マーケティング本部 コミュニケーショングループ広告/PRアシスタントの酒井彩香さんに、ビギナーファミリーが最初に買うべきマストアイテムを聞いた。

(1)テント+タープ
 キャンプはテントなしには始まらない。最初に買うテントとしてお勧めなのは「タフシリーズ」。コールマンのテントは大人が立って着替えられるように、高くて広いのが特徴。風雨に強く、通気性もいい。来年から小ぶりの2人用、3人用も加わり、4人用、5人用まで、家族の人数に合わせて選ぶことができる。

 来年から販売されるタフシリーズには、スプリングピンが付き、1人でもテント設営をすることが可能になった。ドーム型テントを組み立てる際、ポールの端をテントの4隅にあるピンに差し込まなければならないが、この作業を1人でしようとするとポールがピンから抜けてしまい難しい。しかし、スプリングピン付きのテントならポールが抜けず固定されるので、1人でも組み立てが可能なのだ。

 テントには、単体のものと、タープを連結した、ツールームタイプがある。ツールームタイプであれば、テントを寝室とし、タープ部分をリビングとして使える。

 単体のテントを購入する場合は、タープも買い揃えれば、ツールームタイプと同様にリビングとして使える。タープがあれば、日よけになるし、雨が降ってもキャンプを楽しめる。

(2)ランタン
 夜は真っ暗になってしまうキャンプ場では、照明器具が欠かせない。2010年頃から分割式のLEDランタンが登場し、安全で手軽なことから人気が高まっている。コールマンが来年発売する「クアッドマルチパネルランタン」は、ランタン本体に、マグネットで取り外し可能な4つのパネルライトがついている。取り外したパネルライトは、懐中電灯のように持ち運び可能。持ち手はスタンドにもなり、テーブル置きライトとしても使える。さらに嬉しいのが、USBポートがついていて、スマホなど電子機器の充電もできること。災害時の備えとしても、一つあると便利だ。

【次ページ】ファミリーキャンプのマストアイテム(続き)

(3)寝袋
 テント泊に欠かせないのが、寝袋だ。寝袋には封筒型とマミー型がある。封筒型は、四角い布団を袋状にしたもの。ファスナーで2つを連結すればファミリーで一つの布団で寝ることができる。

 体をすっぽりくるむマミー型は、身体にフィットするので保温性が高い。軽くて小さく収納できるので持ち運びに便利。オートキャンプだけでなく、トレッキングやツーリング、子どもの林間学校などにも利用できる。

(4)ファニチャー
 野外での食事は、キャンプの楽しみのひとつ。野外用のテーブルと椅子で食事をするスタイルを始めて考案したのはコールマンだとか。来年発売される「ツーウェイキャプテンチェア」は、ハイ・ローの2段階に高さ調節可能。テーブルで食事をするときにはハイポジション、焚火を囲んでリラックスしたいときいにはローポジションというように使い分けが可能。

 テーブルは、コールマンのロングセラー「ロールテーブル」がお勧め。ロール式の天板と収束型のフレームでコンパクトに収納できるのが特徴。高さは40cmと70cmに調整が可能だ。

 そのほか、ガスバーナー、鍋などの調理器具やカトラリーも必要だが、すべての道具をレンタルしてくれるキャンプ場も多いので、レンタル品も利用しながら、少しずつ揃えていくといいだろう。直火禁止のキャンプ場も多いので、余裕があれば焚火台も揃えたい。家族で焚火を囲むひとときは、一度経験すると病みつきになる。

◆キャンプで何が得られるか

 「オートキャンプ白書2016」によると、キャンプの魅力で一番多かったのは「家族との団らん」(24.4%)、以下「自然とのふれあい」16.4%、「解放感・のんびりできる」(13.1%)と続く。キャンプ場での好きな過ごし方は、「BBQや野外料理を楽しむ」(70.0%)、「家族だけで団らんを楽しむ」(43.2%)、そして、3位は昨年の7位から急上昇した「焚火をする」(38.1%)。

 普段忙しくて、食事のときですら家族が揃うことがないファミリーにとって、キャンプは貴重な家族団らんの場になっているのだ。

 確かにキャンプ場では、テントの設営も、食事の支度もすべてが共同作業。常に家族で行動することになる。家族のコミュニケーションも増える。家族でこれほど濃密な時間を過ごせる機会はキャンプをおいて他にないかもしれない。

 これから紅葉が美しい季節。家族でキャンプに出かけてみてはどうだろうか。

《リセマム 石井栄子》

最終更新:9月23日(金)10時15分

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