ここから本文です

カメラ睨み付けた高畑淳子と裕太 目から読み解く深層心理

日刊ゲンダイDIGITAL 9月23日(金)9時26分配信

 今年ほど芸能人の「危機管理」が問われた年はない。

 ベッキーに始まり中村橋之助まで危機に対応してきた。橋之助は妻の三田寛子の「神対応」で救われた感があるが、他はいまだに後遺症が残っている。なかでも、高畑淳子(61)のダメージは大きくなるばかり。不肖の息子・高畑裕太(23)は強姦致傷事件とされたが、不起訴処分となり無罪放免となった。

【写真】裕太がインスタにアップした自撮り写真

 被害者に対する示談金の額などが喧伝されるなか、「暴力団介入」の話まで写真誌に報じられ、不起訴に対する世間の不信感は拭えない。それでも釈放後、裕太が入院したのはVIP待遇のホテルのような病院。政財界の人が問題を起こした際、一時的に避難するのが病院。よく似た構図であるが、ここまでのシナリオを描いたのは母親だろう。

 その出発点となったのが謝罪会見だった。演出っぽい一面もあったが、改めて思うのが母親の「目」である。

 会見時の目は涙をためながら「謝罪」を訴えかけるかのようだったが、会見後、連日のように追いかけ回すメディアに向けた目は睨み付けるようで怖いほどだった。トーク番組で見せる柔らかいまなざしとは明らかに違いがあった。それは裕太が釈放された日、深々と頭を下げ謝罪した後、報道陣を睨み付けた目と似ていた。母子とはいえ、ここまで似るものかと思うほどだった。

 取材の基本姿勢は単独、会見にかかわらず相手の目を見ながら行う。言葉だけでなく、相手の目からも心を読み解く。先日、面白い調査結果を見た。「笑顔でも目が笑っていない芸能人」で三船美佳が2位に入った。視聴者はよく見ている。妙に納得がいった。

 昔、泣いているのに「涙が出ていない」と言われたアイドル歌手もいた。目は正直とはいえ、女優は演技ができる。会見時の母親はある種の大きな初舞台。演じることはたやすいこと。が、直撃取材にはそう簡単に演技はできない。思わず本性が出る。「怒る。うろたえる」など心模様が「睨み付ける。泳ぐ」といった目に表れたりする。直撃に対して無言でも、目で読み解くこともできる。そこに直撃する意味もある。

「高畑は一連のメディアを中心にしたバッシングに対しての恨みつらみが無意識のうちに目に出たのだろう」という声も聞く。目は口ほどに物を言う。
(ジャーナリスト・二田一比古)

最終更新:9月23日(金)12時28分

日刊ゲンダイDIGITAL