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異次元緩和の総括的検証 日銀・黒田総裁会見(全文3完)政策に効果あった

THE PAGE 9月23日(金)12時45分配信 (有料記事)

総裁任期中のデフレ脱却は十分可能なのか

NHK:NHKのヨシノですけれども。今回、従来の枠組みをさらに強化したということで、これは当然、総裁任期中のデフレ脱却は十分可能だというふうに考えるのか。これが1点です。

 もう1つは、今回のイールドカーブ・コントロール導入の背景に金融機関の収益圧迫ですとか、個人の資産運用への懸念の高まり、やはり批判の声、そういったものもあったというふうに考えてよろしいのでしょうか。

黒田:2%の物価安定目標がいつ達成されるかっていうことは、これは展望レポートで毎四半期、示しておりまして、今の最新時点の展望レポートによりますと2017年度中ということになっているわけですが、同時にさまざまな、不確実性が高いということも展望レポートで示してあるとおりであります。

 イールドカーブ・コントロールということにしたことの背景に、その金融機関への収益圧迫とか、あるいはマイナス金利というもののマインドへの影響とかその他、そういうものを考慮したかっていうことですが、半分当たっているっていうか、半分当たっていないって感じですね。この総括的な検証の中でも結構、詳しくマイナス金利の効果と影響については示してありまして、先ほど来、申し上げてるとおり、このイールドカーブ全体が、マイナス金利付き量的・質的金融緩和の下で非常に大きく低下し、それが貸し出し、社債金利などの低下にしっかりつながったということ、それから金融機関の貸し出し態度は引き続き積極的であるということで、これまでのところマイナス金利の下で金融緩和、一段と緩和的になっているということで、これははっきりポジティブに効果があったということを言っているわけですが、さらに付け加えて、もっとも貸出金利の低下は金融機関の利ざやを縮小させることで実現しているため、さらなる金利低下に伴う貸出金利への波及については金融機関の貸し出し運営方針にも依存するということを言って、確かに金融機関の収益、今後、どのような影響が出るかということについては憂慮しているということでありますし、また、これも先ほど申し上げたように、イールドカーブの過度な低下、フラット化は広い意味での金融機能の持続性に対する不安感をもたらし、マインド面などを通じて経済活動に悪影響を及ぼす可能性があることも、この総括的検証で指摘されておりますので、そういったことも考慮したことは事実ですけども、だからと言って、金利がこれ以上、下げられないとか、あるいは量的・質的金融緩和がこれ以上、拡大できないとか、そういうことはまったく言っておりません。

NHK:すみません、最初の質問で、そうすると総裁任期中にデフレ脱却ができるかどうかっていうのは不透明というかまだ、はっきり分からないということ。

黒田:現在の展望レポートですと、2017年度中に2%に達するというふうにされているところです。ただ不確実性が高いということは言っております。

共同通信:共同通信のイデです。今の点に関連するんですけれども、このマイナス金利付きQQEを導入された直後、総裁は、これは世界の中銀史上でも最も強力な枠組みであるとおっしゃってたかと思うんですけれど、今回の枠組み修正というのは、その後、半年強たって、今おっしゃったような悪影響が見えてきた中で、それを踏まえて修正を図る、つまり、もともとそんなに最強の枠組みでもなかったということになるのかということが1点。

 あと外債購入についてなんですけども今回、市場で一部、観測が出ましたけれども、あらためて今後、質の強化の中で検討対象となり得るのかどうか、お考えをお聞かせください。

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最終更新:9月23日(金)12時45分

THE PAGE