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錦戸亮主演×吉田大八監督「羊の木」映画化!共演に木村文乃、松田龍平、市川実日子

映画ナタリー 9月23日(金)5時0分配信

山上たつひこが原作、いがらしみきおが作画を担当したマンガ「羊の木」を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田大八が実写映画化。主演を錦戸亮が務めるとわかった。

本作では、殺人などの犯罪に手を染めた元受刑者たち6人を受け入れたある港町で起こる事件や、彼らと町の住民の不協和音が描かれる。原作マンガは2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した。映画版では大幅なアレンジが加えられ、原作とは異なるエンディングが待っているという。

錦戸が扮するのは、受刑者たちを受け入れた魚深市のお人好しな市役所職員・月末一。そして木村文乃が、町に帰郷した月末の同級生・石田文を演じる。さらに新仮釈放制度により、自治体が身元引受人となって出所した殺人犯6人のキャストも明らかに。傲慢な釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝、色気のある介護士・太田理江子役に優香、几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子が起用された。また気弱な理髪師・福元宏喜役を水澤紳吾、寡黙なクリーニング屋・大野克美役を田中泯、無邪気な宅配業者・宮腰一郎役を松田龍平が務める。

この発表にあたり、キャスト・スタッフからコメントが到着。錦戸は「監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います」と明かす。吉田は「とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と覚悟を語っている。全員のコメントは下記に掲載。

「羊の木」の撮影は10月より開始され、公開は2018年を予定している。

錦戸亮 コメント
僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に「月末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!

木村文乃 コメント
最初にお話を頂いた瞬間から、吉田監督とお仕事出来ることを楽しみにしています。
黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います。

北村一輝 コメント
吉田大八監督の作品に参加出来る事、大変嬉しく、楽しみでなりません。監督の繊細な世界観と羊の木のもつ独特な雰囲気に浸りながら撮影に挑みたいと思っております。

優香 コメント
吉田監督の作品を見ていたので今回ご一緒出来る事に幸せを感じています。「愛しすぎて人を殺してしまい、服役した女性」という、初めての役に難しさを感じますが、吉田監督と話し合いながら演じていきたいと思います。

市川実日子 コメント
羊の木という、木に羊が生っている絵を見せて頂きました。不思議で少し恐いその絵は、脚本から感じた、現実と夢想の狭間を行ったり来たりするような感覚と近い印象を受けました。脚本の中のリアルはどこにあるのか…これから吉田監督の作られる世界が、少し恐くて、たのしみです。

水澤紳吾 コメント
小学生の時、実家近くにいがらしみきおさんが引っ越してこられて、隠れながら友人と家を見に行ったこともありまして、不思議な感じであります。何かそんな「力」を想いながら(一方的にですが…)撮影まで準備できること、大変心強く、嬉しく思います。

田中泯 コメント
また人になる。
素人同然の僕に演技の依頼だ、役者になってくれと頼まれたのだ。僕は役の人のことを夢中になって思う。僕自身のことも。出会って来た偶然が、もしどこかで入れ代っていたら、この役の人のようになっていたかも知れないと思い、グルグルと考えることがある。「羊の木」の大野も、そんな人の1人かも知れない。僕は1人じゃないと、いつも思っている。1人分生きるのではもったいない。今の僕はたまたまさ、と思う。ひょっとしたら、偶然のめぐり合わせで、僕は大野のようになっていたかも知れないのだ。面白い! 成ってみようじゃないか、僕はうれしい!

松田龍平 コメント
吉田大八さんとやれることを、嬉しく思っています。自分の思いを色々とぶつけさせていただく、素晴らしい機会を頂いたことを幸せに思う次第です。

吉田大八 コメント
善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。

山上たつひこ コメント
不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。
ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。
映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。
窓から差し込まれた見知らぬものの手に。

いがらしみきお コメント
映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。
原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。

(c)2018『羊の木』製作委員会 (c)山上たつひこ いがらしみきお/講談社

最終更新:9月23日(金)5時0分

映画ナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。