ここから本文です

PFFグランプリ作品決定! RADWIMPSの野田洋次郎「画面からはみ出る思いが観たい」

ぴあ映画生活 9/23(金) 20:12配信

第38回PFFぴあフィルムフェスティバルが閉幕し、23日にPFFアワード表彰式が行われた。映画祭期間中は、483本の応募作の中から入選を果たした20作品が東京都国立近代美術館フィルムセンターにて上映され、好評を博した。表彰式にはミュージシャン/アーティストの野田洋次郎、荻上直子監督、沖田修一監督、遠藤日登思映画プロデューサー、編集者の佐渡島庸平が最終審査員として出席。グランプリほか各賞を発表した。

その他の画像

グランプリに輝いたのは小松孝監督の『食卓』。遠藤プロデューサーが発表し、「すごくそっけなく、身近な題材を撮っているようでいて、実はとても緻密に丁寧に作られている映画だと感じました」と講評。各賞発表の最後に名前を呼ばれた小松監督は、驚いたといった表情で壇上にあがり、「他の方の受賞結果を聞きながら『もうダメだ~』と友達にLINEをしてて、ビックリしました(笑)。今35歳ですが、映画界にしたら若いのかなと思いつつ、これからも精進して、世界の大きな映画祭に羽ばたいていけたらと思っています」と喜びを語った(『食卓』はバンクーバー映画祭への招待が決定済み)。

現在、爆発ヒット中の『君の名は。』で主題歌を務めている野田は総評を次のように述べた。「物を作る同士として関わりたいと思って参加しました。もっともっとはみ出る作品があってもよかったなと。映画の体をなしてなくても。僕も音楽を作っていて、楽器や環境、設備をよくしていけば精度はあがるけれど、本当にお客さんが感じたいのはそこじゃないんですよね。映画だったら最終的に画面に収まるわけですが、そこからどれだけのものがはみ出ているか。僕自身、思いを込めれば込めるほど、絶対にそこから何かこぼれ落ちて、届いてくれるものがあると思って作っています。みなさんのたぎる思いも、どんどんこぼれ出てほしいと思っています」。

ほかの審査員もそれぞれにコメントした。「僕の時代も今は技術が伴っているんだからと言われましたが、今の監督のほうがプレッシャーに感じているかもしれません。面白い作品がたくさんあって、いろいろな思いを感じました」(沖田)、「作り切るということ自体がすごく難しいことだと思います。応募された全ての作品、作り切ったことがすごい才能だし、作り続けるモチベーションを保つことはすごく大変。それができるかどうかです」(佐渡島)、「15年前にここで賞をいただきました。本当に映画が撮りたくて撮りたくて。15年経った今も、昨日も今日も明日も毎日映画を撮りたいと思っています。続けてください」(荻上)、「会場で20作品拝見しました。席の周りに監督やスタッフがいて、そのエネルギーにすごく疲れましたが、非常に貴重な体験ができました」(遠藤)。

■PFFアワード2016受賞結果
グランプリ:『食卓』監督:小松 孝
準グランプリ:『花に嵐』監督:岩切一空
審査員特別賞:『シジフォスの地獄』監督:伊藤 舜/『溶ける』監督:井樫 彩/『また一緒に寝ようね』監督:首藤 凛
エンタテインメント賞(ホリプロ賞):『DRILL AND MESSY』監督:吉川鮎太
ジェムストーン賞(日活賞):『花に嵐』監督:岩切一空
映画ファン賞(ぴあ映画生活賞):『また一緒に寝ようね』監督:首藤 凛
観客賞:『ヴァニタス』監督:内山拓也
日本映画ペンクラブ賞:『花に嵐』監督:岩切一空

■PFFアワード2016入選作品
『ヴァニタス』監督:内山拓也
『おーい、大石』監督:菊沢将憲
『傀儡』監督:松本千晶
『回転(サイクリング)』監督:山本 英
『限界突破応援団』監督:渡邉 聡
『シジフォスの地獄』監督:伊藤 舜
『食卓』監督:小松 孝
『楽しい学校生活』監督:前畑侑紀
『ツケモノの子』監督:阿部 平
『溶ける』監督:井樫 彩
『DRILL AND MESSY』監督:吉川鮎太
『波と共に』監督:川添ビイラル
『人間のために』監督:三浦 翔
『バット、フロム、トゥモロー』監督:鈴木竜也
『花に嵐』監督:岩切一空
『福島桜紀行』監督:鉾井 喬
『また一緒に寝ようね』監督:首藤 凛
『もっけのさいわい』監督:中泉裕矢
『山村てれび氏』監督:阿部理沙
『私の窓』監督:渡邊桃子

第38回PFFぴあフィルムフェスティバル
10月29日(土)から11月4日(金) まで 京都シネマ
11月3日(木・祝)から6日(日) まで 神戸アートビレッジセンター
11月11日(金)から13日(日) まで 愛知芸術文化センター
2017年4月 福岡市総合図書館

PFFアワード2016入選作は、24日(土)より1作品500円(税別)にて動画配信サイト「青山シアター」にてオンライン配信スタート。

取材・文・写真:望月ふみ

最終更新:9/23(金) 20:12

ぴあ映画生活

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]