ここから本文です

山上たつひこ×いがらしみきお「羊の木」映画化!主演は錦戸亮

コミックナタリー 9/23(金) 5:00配信

山上たつひこ原作、いがらしみきお作画による「羊の木」の映画化が決定した。

2014年に第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した本作の舞台は、凶悪犯罪を犯した元受刑者を受け入れる政府の極秘プロジェクトの試行都市になった港町。市民には知らせず元受刑者を受け入れた市長らと、胸の内が読めない元受刑者たち、そして一般住民の不穏な生活を描く。イブニング(講談社)にて、2011年から2014年にかけて発表された。

映画のメガホンを取るのは、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」などで知られる吉田大八。主人公のお人好しな市役所職員・月末一役は錦戸亮、町に帰郷した月末の同級生・文(あや)役は木村文乃が務める。また町で新たな人生を始める6人の元殺人犯たちのキャストも明らかに。傲慢な釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝、色気のある介護士・太田理江子役に優香、几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子が起用された。また気弱な理髪師・福元宏喜役を水澤紳吾、寡黙なクリーニング屋・大野克美役を田中泯、無邪気な宅配業者・宮腰一郎役を松田龍平が演じる。本作は10月よりクランクインし、公開は2018年を予定している。

映画化の発表にあたり、スタッフとキャストからコメントが到着。山上は「不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に」、いがらしは「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです」とそれぞれコメント。また錦戸は「一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います」と意気込んだ。

山上たつひこコメント
不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。
ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。
映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。
窓から差し込まれた見知らぬものの手に。

いがらしみきおコメント
映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。
原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。

錦戸亮コメント
僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に「月末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!

木村文乃コメント
最初にお話を頂いた瞬間から、吉田監督とお仕事出来ることを楽しみにしています。
黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います。

北村一輝コメント
吉田大八監督の作品に参加出来る事、大変嬉しく、楽しみでなりません。監督の繊細な世界観と羊の木のもつ独特な雰囲気に浸りながら撮影に挑みたいと思っております。

優香コメント
吉田監督の作品を見ていたので今回ご一緒出来る事に幸せを感じています。「愛しすぎて人を殺してしまい、服役した女性」という、初めての役に難しさを感じますが、吉田監督と話し合いながら演じていきたいと思います。

市川実日子コメント
羊の木という、木に羊が生っている絵を見せて頂きました。不思議で少し恐いその絵は、脚本から感じた、現実と夢想の狭間を行ったり来たりするような感覚と近い印象を受けました。脚本の中のリアルはどこにあるのか…これから吉田監督の作られる世界が、少し恐くて、たのしみです。

水澤紳吾コメント
小学生の時、実家近くにいがらしみきおさんが引っ越してこられて、隠れながら友人と家を見に行ったこともありまして、不思議な感じであります。何かそんな「力」を想いながら(一方的にですが…)撮影まで準備できること、大変心強く、嬉しく思います。

田中泯コメント
また人になる。
素人同然の僕に演技の依頼だ、役者になってくれと頼まれたのだ。僕は役の人のことを夢中になって思う。僕自身のことも。出会って来た偶然が、もしどこかで入れ代っていたら、この役の人のようになっていたかも知れないと思い、グルグルと考えることがある。「羊の木」の大野も、そんな人の1人かも知れない。僕は1人じゃないと、いつも思っている。1人分生きるのではもったいない。今の僕はたまたまさ、と思う。ひょっとしたら、偶然のめぐり合わせで、僕は大野のようになっていたかも知れないのだ。面白い! 成ってみようじゃないか、僕はうれしい!

松田龍平コメント
吉田大八さんとやれることを、嬉しく思っています。自分の思いを色々とぶつけさせていただく、素晴らしい機会を頂いたことを幸せに思う次第です。

吉田大八コメント
善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。

(c)2018『羊の木』製作委員会 (c)山上たつひこ いがらしみきお/講談社

最終更新:9/23(金) 5:00

コミックナタリー

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]