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旧姫路モノレールは「宝」 価値再考するシンポ

神戸新聞NEXT 9月23日(金)11時1分配信

 1966(昭和41)年に開業し、8年で運行を終えた兵庫県の旧姫路市営モノレールについて考えるシンポジウムが22日、同市西延末の姫路市文化センターで開かれた。開業50周年を記念し、その魅力や歴史的価値に改めて光を当てようと、市が企画。車両や駅舎を再現したジオラマも披露され、当時を知る人や鉄道ファンらが目を凝らして見入った。

 旧姫路モノレールは66年開催の姫路大博覧会に合わせ、全国2番目のモノレールとして開業した。博覧会終了後は乗客が減少し、79年に廃止。老朽化に伴い、大将軍駅が入っていた「高尾ビル」(同市高尾町)や軌道・橋脚の撤去が進む中、姫路の“昭和”を象徴するモノレールへの関心が高まっている。

 シンポジウムには約400人が参加。講演した近畿大理工学部の岡田昌彰教授は「若者は廃虚を入り口に文化や歴史を学ぶ」とし、「(モノレールの遺構は)文化財としての価値も高い。この宝を市民へもアピールし、ブランド化と活用を進めるべき」と提言した。

 パネル討議には、石見利勝市長、岐阜県の旧神岡鉄道レールマウンテンバイク事務局の田口由加子さん、鉄道タレントの斉藤雪乃さんらが登壇した。

 田口さんは、廃線となった旧神岡鉄道の線路を自転車で走る事業に取り組む。その経験を振り返り、「キーパーソンを中心に、いろんな催しに挑戦することが大切」と語った。

 斉藤さんはJR姫路駅での車両の展示や、スマートフォンなどをかざすと昔の動画が再生される「AR(拡張現実)」などを提案し、会場を沸かせた。

 また、披露されたジオラマは車体や橋脚が実物の80分の1に縮小して再現され、当時の航空写真の上に設置された。懐かしい青色と白色の車体が発車ベルとともに走り始めると、集まった人たちから大歓声が上がった。(末永陽子)

最終更新:9月23日(金)11時11分

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