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甘みさわやか ナシ新品種「あきづき」人気 浜松

@S[アットエス] by 静岡新聞 9月23日(金)8時6分配信

 静岡県内有数のナシ産地・浜松市浜北区や北区で、シーズン後半に出荷される品種「あきづき」の栽培が徐々に広がっている。昨年の販売量は本格的に出荷が始まった2008年の10倍以上に増えていて、さわやかな甘みが消費者の人気を集めている。

 あきづきは01年、大玉の品種「新高」と「豊水」を交配した物に、さらに甘みの強い「幸水」を掛け合わせて作られた比較的新しい品種。同市では9月中旬から下旬が収穫時期で、食感の良い果肉と酸味の少なさが特徴という。

 JAとぴあ浜松(同市)によると、同JA管内では、十数年ほど前から、シーズン後半に出荷される品種の豊水や新高を植え替える形で栽培が始まった。現在は22軒の梨農家のうち、8軒で栽培している。同JAによると、08年には1・4トンだった販売量が、昨年は18・5トンにまで増えた。同JA果樹販売センターの富永達明さん(34)によると、「実の形がそろいやすく、豊水に比べて果肉が水っぽくなる『蜜症』が起きにくいのが利点」という。

 同JA梨部会長の渡辺稔さん(64)=浜北区平口=方では、10年ほど前から徐々に栽培を始め、現在では2ヘクタールの畑のうち、3割余りをあきづきに変えた。ことしの出来も上々で「糖度も高く、消費者からの評判もいい」と笑顔を見せる。ただ、あきづきは収穫時期が遅いことから、台風による落果の影響を受けやすい。渡辺さんは「シーズン後半に出荷する品種は一種の賭け。これ以上増やすのは難しい」と話す。

静岡新聞社

最終更新:9月23日(金)8時6分

@S[アットエス] by 静岡新聞