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朝青龍も怒り呆れた 横綱鶴竜と大関豪栄道の呼び込み合い

日刊ゲンダイDIGITAL 9月23日(金)12時0分配信

 これが綱と大関の相撲なのか。

 全勝の大関豪栄道(30)は、結びの一番で3敗の横綱鶴竜(31)と対戦。その内容は低レベルの「呼び込み合い」で、豪栄道が勝ったというよりは鶴竜の自滅だった。

 最初に横綱が引くと、豪栄道はここぞとばかりに攻め込む。ところが鶴竜が反攻に出るや、今度は大関が叩き込む。結局、豪栄道は2度目に引いた鶴竜を押し出し、12勝目を挙げた。

 どちらも窮地に陥るや、引き技に頼るタイプ。まるで平幕さながらのバタバタ相撲だった。

 相撲評論家の中澤潔氏が言う。

「鶴竜は3敗だが、内容は尻上がりに良くなっていた。今日は相手の懐に入る、鶴竜らしい相撲を取るのかと思ったのですが……。これでは横綱としての体面は保てません」

 鶴竜に対しては、元横綱朝青龍もツイッターで「何だこいつは? 引くな!! 恥ずかしい。真面目にやれこら!!」と、怒りの声を上げていた。

 全勝の豪栄道にも問題がある。

「今場所は相手が嫌がるのを承知で、ひたすらに攻めている。それはいいが、考えて相撲を取っているかは疑問です。不利な体勢からでも勝つという相撲が、豪栄道には出来ませんからね。今場所の連勝は、ある意味勢い任せ。『どんな形でも勝てばいい』という考えでは長続きしませんよ。これは他の力士にも言えますが、今は『こうなったら負けない』という型を持つ力士がいない。横綱や大関を乱造する前に、親方衆はきちんと相撲を教えろと言いたいですね」(前出の中澤氏)

 地位にふさわしい相撲を見せてほしいものだ。

最終更新:9月23日(金)12時51分

日刊ゲンダイDIGITAL