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日馬富士、息切れ注意報「集中していくよ」 

夕刊フジ 9月23日(金)16時56分配信

 日馬富士(32)は琴奨菊を破り2敗を守った。横綱のメンツにかけても、千秋楽まで優勝争いを延ばさなければならない。

 場所前は好調だった。横綱審議委員会の稽古総見でも綱取りに燃えていた稀勢の里に8戦8勝。あまりの圧勝に守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「もしかしたら、日馬富士は稀勢の里にあきらめさせるために、あれだけやったんじゃないですか。連続優勝するかもしれませんね」とあきれていた。

 しかし翌日、弟弟子・照ノ富士との稽古の後、日馬富士は肩で息をしながらボヤいた。

 「今日(の稽古)は17番? 昔は何番やっても大丈夫だったんだけどねえ。まるで(10倍の)170番やったみたいだよ」

 これは本音か。今場所、兄弟子で37歳の安美錦が十両に滑り落ち、平成13年初場所が初土俵の日馬富士が幕内最古参になった。見た目は優勝した先場所と変わらないが、どこか思うようにならないもどかしさを感じていたのかもしれない。それが2つの黒星につながったともいえる。

 しかし、これ以上負ければ終盤の土俵がシラける。この日は前日に高安に喫した逆転負けを断ち切るように、琴奨菊を切れ味鋭い下手投げで投げ捨てると、13日目に当たる全勝の豪栄道との大一番に向け、こういった。

 「(控えから)結びの豪栄道の相撲をちゃんと見たかって? ウン、しっかり目を開けて。両目で。まだ3日もある。明日も集中していくよ」

 逆転優勝はあきらめていない。「やっぱり白鵬がいないとダメだな」といわれないためにも。 (大見信昭)

最終更新:9月23日(金)17時12分

夕刊フジ