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“MSN”の一角が抜け落ちたバルセロナ…「子供ではなくなった」メッシ不在の状況で求められる解決策

GOAL 9月23日(金)19時49分配信

変化は選択肢ではなく、義務となった。

パコ・アルカセルは今後の3週間でバルセロナにとって価値ある選手だと示さなければいけない。当然ながら、彼にリオネル・メッシの代役を完璧にこなすことを求める者はいない。メッシは唯一無二の選手であり、いかなる状況でも一人で試合を決定付けてしまう類の選手だからだ。だがバレンシアから来た若者は、バルセロナの複雑なオートマティズムを即座に吸収する必要性に駆られている。それも、チームの誰もが困った時の対処法としてボールを預ける絶対的存在のメッシなくして、である。

メッシはアトレティコ・マドリー戦の後半10分に足を痛めた。ルイス・エンリケ監督はリスクを望まず、すぐさまアルゼンチン代表FWをピッチから退けた。最近、バルセロナでフルメニューを消化できていなかったメッシに、ツケが回ってきた。この数日、彼が全体練習を終えられたのはたったの2度だけ。体は嘘をつかない。足の痛みが叫びとなって身体に届くまで、メッシは耐えた。

しかしながら、それは昨季のチャンピオンズリーグで準優勝を果たしたアトレティコ相手に、チームを窮地に追い込むことを意味したのだ。

メッシを交代させ、慌ててアップも済ませていなかったアルダ・トゥランを投入したバルセロナだが、指針をなくして茫然自失していたチームが追いつかれるのは時間の問題だった。わずか2分後、途中出場でピッチに入ったアンヘル・コレアのファーストタッチがバルサのゴールに突き刺さり、アトレティコが同点弾を手にする。

バルセロナはメッシ不在という心理的負担を何とか受け入れたものの、チーム全体のプレーからコンセプトが抜け落ちた。勝ち点3を手繰り寄せるゴールは最後まで生まれず、同日の試合でビジャレアルに引き分けたレアル・マドリーとの勝ち点差を縮めるには至らなかった。

バルセロナはメッシの強行出場を考えていない。つまり、アウェーのスポルティング・ヒホン戦、同じくアウェーのセルタ戦(昨季バルセロナはアウェーでセルタに1−4と敗戦)、チャンピオンズリーグのグループステージ第2節ボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦にメッシが起用不可となる。戦線復帰は10月のインターナショナルウィークが明けたあと、15日のデポルティボ戦になる予定だ。

メッシは去年もこの時期に負傷し、2カ月の離脱を余儀なくされている。先日「我々はその中でも結果を出した」と語ったL・エンリケ監督は、アルダ、アルカセル、ラフィーニャらにメッシの穴埋めを期待する。

今さら言ったところで、後の祭りかもしれない。だがメッシはもう、子供のようにケガを気にすることなく、無邪気にピッチを駆け回れる年齢ではなくなった。

ジョゼップ・グアルディオラ監督がバルセロナを率いた頃の彼は非常に若く、負傷に悩まされることもなかった。しかし、状況は刻一刻と変わるのだ。

この1年で2度目の負傷離脱。現在のバルセロナは現状を正確に把握し、解決策を模索する必要がある。メッシが常にピッチに立っていたいと望んでも、今後はローテーションの枠に彼をはめることが必要不可欠になるだろう。

文=Ignasi Oliva

GOAL

最終更新:9月23日(金)19時49分

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