ここから本文です

【ブックフェア】第23回東京国際ブックフェア開幕、子ども向けコーナーも

リセマム 9/23(金) 18:15配信

 「第23回東京国際ブックフェア(TIBF)」が、9月23日に東京ビッグサイトで開幕した。25日までの3日間、キーマンによる講演会やサイン会、原画展示やセミナーなど、さまざまなイベントが開催される予定だ。また、子ども向けコーナーも充実しており、「児童書ブース」のほかに子どもの遊び場「こども基地」、「こどもの学び体験イベント会場」も用意されている。

関連画像を見る

 「東京国際ブックフェア」は、日本最大規模の「本」に関する展示会だ。第23回となる今回は、470社の企業が参加し、100万冊以上を展示・販売する。参加企業は国内出版社が中心だが、印刷会社、電子書籍会社なども参加している。また“国際”の名称のとおり、海外からも約20か国が参加。オリジナルの出版物などを紹介している。さらには、書籍にまつわるものとして、キャラクターグッズ、書架やブックカバー、文具といったアイテムも並んでおり、会場は非常に賑やかだ。

 初日23日は、あいにくの雨。出足が心配されたが会場はかなりの盛況だ。人気作家・林真理子による基調講演をはじめ、さまざまなイベントも用意されているが、人気だったのは、アイドルグループ「乃木坂46」(読書選抜メンバー)によるトークショーのようで、夕方スタートにもかかわらず、午前中から整理券の配布に長蛇の列が出来上がっていた。

 会場内で自由視聴できるものでは、大日本印刷が「honto」のブースを大きく展開しており、そこでのトークショーに人が集中。ジュンク堂書店の工藤社長、トゥ・ディファクトの加藤社長、文化通信社の星野常務による鼎談、お笑い芸人・ロバートによるトークショーと、硬軟織り交ぜた内容で、常に注目を集めていた。

 一方で、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」「ブラック・ジャック」「七つの大罪」「ちはやふる」など、人気マンガ作の原画展示ラリーなど行われているため、1つのブースだけに留まっているのはもったいなく、会場の人の動きはとぎれない。連休の合間ということで、企業関係者だけでなく、一般参加者、しかも親子連れも多く見かける。

 もちろん、こうしたイベント系だけでなく、各社の展示も充実。ブックフェアの会場ブースでは、各社の出版物が展示されるわけだが、大手の総合出版社だと、あたかも「書店」がそこに誕生したようになる。いわば“小学館書店”“集英社書店”が出現したような状態で、本好きならいくらでも飽きることがない。特に河出書房新社、国書刊行会、手塚プロダクションといったブースは、まさにファンにとっては至福の場所となっていた。なお講談社は、マンガ「チーズスイートホーム」のアニメ化を記念し、フカフカのダヤンの壁画など、「猫本」をテーマに絞ってブースを展開していたのが印象に残った。

 読者としてのブックフェアの魅力は、「書店では見かけにくい本に出会える」、さらに「その場で本を購入できる」「2割引など、市販価格より安いセールス価格の場合がある」といった点だろう。ここ数年、「本はAmazonでネット購入」というのが、おそらく一般的には主流であるが、こうした“指名買い”ではなく、“セレンディピティ”(偶然の出会い)を重視した本との出会いが、ブックフェアの醍醐味だ。

 「名前は知らなかったけど、手に取ってみたら面白かった」という本が、とにかく目白押しなのだ。実際、洋書バーゲンコーナー、児童書共同ブース、大学出版部協会、自然科学書協会といったブースは、書籍購入で賑わっていた模様。なかにはスーパーマーケットのようなカゴを用意していたブースもあり、大人買いならぬカゴ買いをしていた読者も多かった。

 そのほかにも、地方でしか見ることのできない地元出版社の本や、その地方・地域ならではの興味深い本を手に入れられる「郷土出版パビリオン」、世界的にも評価の高い日本の優れた造本装幀が展示された「第50回 造本装幀 コンクール」のブースなども用意されていた。

 イベントは日替わりのものが多く、この土日にお目当ての作家が登壇することもあるだろう。気になった人、本好きな人、ちょっと安く本を買っておきたい人は、サイトをチェックしてほしい。

《リセマム 冨岡晶》

最終更新:9/23(金) 22:38

リセマム