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中国の不動産市況、加熱は地方都市へと波及、地方紙は「黄金時代到来」とアオり

ZUU online 9月23日(金)10時10分配信

国家統計局が発表した8月「全国70大中都市新建住宅価格指数」によると、前年同月比で価格が上昇した都市64、下落した都市4、変らず2都市だった。7月比では上昇した都市62、下落した都市6都市、変らず2都市だった。

90%近い都市が前年同月比、前月比ともにプラスの“双漲”を達成した。中古市場もまったく同じ状況にあり、メガシティ不動産市場の過熱が、地方都市へ波及している印象だ。
国家統計局の高級統計師は、1線級都市では新築・中古とも前年同月比で3カ月連続上げ幅拡大、2~3線級都市でも2カ月連続拡大となったことをポイントに挙げている。

■メガシティから南方の大都市へ“加熱”波及

3大メガシティの前年比を見ると、深セン136.8%、上海、131.2%、北京123.5%である。春先まではこの3巨大都市の値上がりが突出していた。

8月になると、それ以外の都市でも値上がりが急だ。厦門143.8%、合肥140.3%、南京136.7%、杭州122,0%、広州121.1%、天津119.9%、無錫118.4%となっている。北京・天津を除くとすべて揚子江の南である。

下落都市はこの逆で北方に集中し「南高北低」の傾向は明らかだ。ただし98%~105%の間に44都市と6割以上の都市が入っており、まだまだ平穏な都市は多い。

■「双漲」都市の地方紙

前月比102.0%、前年比106.5%の“双漲”を達成した山東省・青島市(人口905万ー2014年)の報道ぶりを見てみよう。

同市では春先まで、契約件数は増加しても価格はほぼばいという、一種の理想的な状況だった。それがここへ来て明らかな値上がりに転じている。しかしまだ南方のような熱狂には至っていない。平穏と加熱の境、微妙なポジションに位置している。

前年同月比は、これで昨年12月から9カ月連続のプラス、前月比では今年の1~8月中、6カ月がプラスである。これまで前月比はプラス1%以内に収まっており、2%というのは今年最大だ。

同市の1月新築住宅販売平均価格は1平米当たり8650元だったのが、8月には9062元に上昇している。また3月~8月まで成約件数は軒並み1万5000件を突破という高水準で推移している。

■黄金時代到来とアオるマスコミ

不動産業界は、この8月の勢いをもって、消費が活発となる実りの「金九銀十」入りした。8月の面積別販売データでは。90平方メートル以下の小型物件が前年比106.2%、90~144平方メートルの中型は107.8%、144平方メートル以上の大型が104.8%。中型物件の売行きが良いようだ。中型までは地方政府の政策的サポートがあるからだろうか。

しかし市場はもはや自律的に、中・大型に向かっている、と地方紙は指摘している。その要因として2人っ子政策を第一に挙げている。開発業者も中・大型へのシフトを加速しており、不動産業界は黄金時代到来か、と筆はやや上滑り気味である。

はたしてこのアジテーションも効果を発揮し、同市も2ケタ伸長率の加熱組の仲間入りするだろうか。それが正しい姿なのかどうかも含め、9月、10月の不動産市場動向には大注目である。(ZUU online 編集部)

最終更新:9月23日(金)10時10分

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