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ローマ市長、2024年五輪招致に反対「1960年の借金もまだ返済中の境遇」

中央日報日本語版 9月23日(金)8時58分配信

ことし6月にローマ史上初の女性市長に選出されたビルジニア・ラッジ氏(38)が21日(現地時間)、ローマの2024年オリンピック(五輪)招致に反対する立場を表明した。

ラッジ市長はこの日の記者会見で「ローマの五輪招致を支持するのは無責任なだけではない。持続は不可能で、ただ手に負えないだけだ」と述べた。引き続き「ローマは1960年大会の開催のために作った借金をまだ返済している境遇だ」とし「イタリアとローマの未来を抵当に入れることはできない。市民にもっとお金を借りよう、お金をもっとくださいとも言えない」とした。ラッジ市長は「オリンピックとスポーツには反対しない。しかし、スポーツを新しいセメント(建設)ブームの口実にしたくない」とも述べた。五輪招致を「砂漠に大聖堂を作ること」とたとえたりもした。

2024年五輪開催は前市長の約束だった。マッテオ・レンツィ首相も支持している。だが、地方自治体議会の同意が必要だ。ラッジ市長の意向を市議会が追認する場合、ローマが招致戦から離脱するのは決定的だ。たとえ市議会がラッジ市長の要求に応じないとしても招致動力をすでに失っている。イタリアオリンピック委員会(CONI)のジョヴァンニ・マラゴ委員長が「ローマ市長の支持を得ることができなければ五輪招致を断念する」と述べたのもこうした背景があるためだ。これで2024年夏季五輪招致戦はフランス・パリと米国ロサンゼルス、ハンガリー・ブダペストの三つ巴戦で行われることになる見込みだ。これに先立ち、ドイツ・ハンブルクと米国ボストンも招致意思を撤回していた。

現地メディアは「オリンピックに対する市民の留保的立場を勘案すると厳しい境遇のラッジ氏としては悪くない決定」と伝えた。

ラッジ市長は選出当時も既存の政界を変える人物と見られていた。欧州のポピュリスト(大衆迎合主義)政党に分類される新生政党「五つ星運動」の所属で、公共交通やゴミ回収システムを改善して公共機関の事なかれ主義をなくしていくと約束した。

だが、実際の執権後は期待に大きく及んでいないというのが衆評だ。ゴミ問題はいまだ解消されておらず、自身が任命した市庁主要人物5人が一日に相次いで退く事態も起きた。行政無能力問題だった。このため、今回のラッジ市長の決定をめぐり、与党議員からは「五つ星運動がローマでめちゃくちゃな仕事をしているだけにとどまらず、国家に莫大な害を及ぼしている」との声が上がっている。

最終更新:9月23日(金)8時58分

中央日報日本語版