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日本ハム中田M6弾 第1R無安打に「やり返す」

日刊スポーツ 9月23日(金)8時3分配信

<ソフトバンク2-5日本ハム>◇22日◇ヤフオクドーム

 主砲の一撃で、日本ハムがついに優勝マジック「6」を点灯させた。1点差に迫られた直後の7回、中田翔内野手(27)が勝利を決定づける25号2ランを右翼テラス席へたたき込んだ。栗山監督も待ち望んでいた4番の10試合ぶりの1発で、ソフトバンクとの最後の直接対決に連勝。チームは今季4度目の5連勝で貯金は今季最多31とし、最大11・5ゲーム差からの大逆転優勝へカウントダウンが始まった。

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 中田が敵地の大歓声を静めた。1点差に迫られた直後の7回1死一塁。ソフトバンク五十嵐の得意球、ナックルカーブをとらえた。「甘いところに入ってきたから思い切っていった」。開き直って放った逆方向への打球は、フェンスを越えた。「ギリギリだったけど、ラッキーゾーンに入ってくれて良かった」。ラッキーゾーン=テラス席。大一番の勝負を決定づける25号2ラン。4番の仕事を果たし、無邪気に笑った。

 前日21日、チームは勝って首位に浮上したが、中田は4打数無安打で2度の好機をフイにした。試合後、自虐的に言った。「今日の状態なら明日も無理だね」。自分への怒りが込められた言葉だった。一夜明けても、その思いは消えなかった。「悔しい気持ちがあった。やり返してやろうという気持ちだった」。この日も第3打席まで凡退。気合は空回りし続けたが、勝負どころで本領発揮した。

 栗山監督の熱い思いに、応えた。前半戦は打撃不振に陥っていた。6月27日西武戦では好機に代打矢野が送られ、その後の2試合はスタメンから外れて欠場。4番に定着した12年以降は故障以外では初めてのことだった。そんな状況に中田は「そりゃ、しんどいよ。いつも打てるわけではないし」と、思わず弱音をこぼしたこともある。

 後半戦に入ると、指揮官は「オレは、あいつをずっと待っている」と、口癖のように言い続けてきた。あいつとは「絶好調の中田」を指す。今回の天王山のようなビッグゲームでは「あいつ」のような主役が打たなければ勝てない-。先を見据えていたかのように繰り返してきた期待に、土壇場で主砲が答えを出した。

 最大11・5ゲーム差からの大逆転劇は、いよいよクライマックスが近づいてきた。ついに優勝マジック「6」も点灯したが、残りは7試合。栗山監督は「ここからが本当の勝負」と話せば、中田も「まだまだ気が抜けない。チームが1つになって一生懸命やるだけ」と同調する。大きなヤマを越え、4年ぶりの歓喜へ最終コーナーは回った。あとは、チーム一丸で有終のゴールを目指すだけだ。【木下大輔】

 ▼日本ハムにM6が点灯。現日程での最短Vは25日になる。今季のパ・リーグは9月2日にソフトバンクが最初にM20を点灯。マジックが移動したのは10年の西武→ソフトバンク、阪神→中日以来、6年ぶり。日本ハムは過去6度リーグ優勝しているが、プレーオフで優勝を決めた81、06年を除き、最初にマジックを点灯させて優勝。自力V消滅から逆転優勝すれば球団史上初めてだ。また、日本ハムは6月24日時点で首位ソフトバンクから11・5ゲーム差の3位。96年巨人に並び史上3位タイの大差逆転Vへ向け、マジックを点灯させた。

最終更新:9月23日(金)8時34分

日刊スポーツ

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