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NY市場サマリー(22日)

ロイター 9月23日(金)7時6分配信

[22日 ロイター] - <為替> ドルが主要通貨に対して下落。米連邦準備理事会(FRB)が21日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期の政策金利見通しを引き下げた影響が続いた。

FOMCが公表した来年と2018年の政策金利見通しの水準は従来より低下し、長期見通しも3.0%から2.9%に切り下がった。これを受けてドルが幅広く売られた。

コモンウェルス・フォーリンエクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「FRBは12月の利上げに動く様子なので、表面的にはタカ派的でドルにプラスに見える。しかし同時に政策金利の長期見通しが引き下げられた。FRBの将来の利上げ経路が下振れした局面では、それほどドルに強気にはなれない」と述べた。

原油価格上昇に伴ってカナダドル<CAD=>やコロンビアペソ<COP=>、ロシアルーブル<RUB=>といった石油関連通貨が、対ドルで買われた。これらの通貨は、FRBの利上げ経路が切り下がってリスク志向が高まったことも支援材料だった。

<債券> 国債利回りが低下。米利上げが緩やかなペースにとどまるとの見方から、指標10年債利回りは約2週間ぶり低水準をつけた。

FRBはFOMCで金利据え置きを決定すると同時に、12月利上げの可能性をほのめかした。ただドットチャートが示す年内の利上げ回数は前回の2回から1回に後退したほか、2017年、18年の金利見通しも弱まった。

12月利上げがなお確実ではなく、金利正常化プロセスが緩やかなペースになるとの見方から、期間が長めの債券が短期ゾーンをアウトパフォームし、イールドカーブはフラット化。短長期債利回り格差は約1週間ぶりの低水準となった。

朝方発表された17日までの週の新規失業保険申請件数が約2カ月ぶりの水準に減少した後、イールドカーブは一時スティープ化する場面もあったが、その後発表された8月の米中古住宅販売が0.9%減となったことを受け、再びフラット化した。

<株式> ハイテク銘柄に買いが入り、上昇して終了した。FRBが利上げを見送ったことで大幅高となった前日に続く上昇となった。

S&P総合500種は2営業日合計の上げが過去2カ月超で最大となった。ナスダック総合指数は終値としての過去最高を更新した。

キングスビュー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ポール・ノルテ氏は「低金利が長期にわたって据え置かれる状況は株式市場には支援材料になる」と指摘。「つまりリスク志向が戻るということだ」と語った。

個別銘柄ではオンライン小売りのアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が1.9%高。BMOキャピタル・マーケッツがアマゾンの目標株価を引き上げたことを受けて買われた。

アップル<AAPL.O>は0.9%高。同社に対してプラスの評価を示した複数のアナリストのリポートが追い風となった。アマゾンとアップルの両銘柄がS&P総合500種を押し上げた。

<金先物> 対ユーロでのドル安進行を背景に、追随買いやショートカバーなどが入って4営業日続伸した。12月物の清算値は中心限月の清算値ベースで9月7日以来約2週間ぶりの高値を付けた。

前日清算値確定後に発表されたFOMC声明では追加利上げの見送りを決定。さらに、FOMC参加者の金利見通し(中央値)で今年と来年の利上げ想定回数がいずれも前回6月時点から減ったことが、金利を生まない金には押し上げ材料となった。また、外国為替市場でドルが対ユーロで売られたため、ドル建てで取引される金に割安感が生じたことから、追随買いやショートカバーなどが入った。

<米原油先物> 米原油在庫の大幅な取り崩しなどを背景に買いが膨らみ、4日続伸した。

前日夕に発表された米エネルギー情報局(EIA)週報では、最新週の原油在庫が620万バレル減と、市場予想(ロイター調べ)の340万バレル増に反して大幅な取り崩しとなった。原油在庫の減少は3週連続で、国内需給の引き締まり観測が広がったことから、買いが優勢となった。

ドルの対ユーロ相場が下落したこともドル建てで取引される原油には追い風となり、午前中には一時46.52ドルまで上昇した。

最終更新:9月23日(金)14時21分

ロイター