ここから本文です

7項目でチェックする 説得力のある事業計画書

経営者online 9月23日(金)23時26分配信

事業計画書は、銀行や公庫から融資を受けたり、ベンチャーキャピタルから資金調達を受ける際に必ず必要になる書類だ。そのため事業計画書には説得力が必要となる。

又、事業計画書には今まさに自分がやろうとしている事業について、あらためて確認することで事業を客観的に見直す効果もある。では、良い事業計画書を書くにはどのような点を注意して書かなければいけないのだろうか。

◼︎事業計画書の7つのポイント

ベンチャーキャピタルへのアピールと、これから立ち上げる事業内容の再確認のために計画書作成では押さえておきたいポイントがある。良い事業計画書を書くのに以下の7点は不可欠だ。

1.ビジネスのテーマ

まずは、自分のこれから始めようとするビジネスがどんなものかを明快に示すテーマの設定が必須だ。テーマは、たとえば「あらゆる学力の児童が学べる小学生向けプログラミング教育支援サービス」のように短いフレーズで、内部・外部の人に伝わるようにビジネスの特長を言い表すものになる。

2.背景

次に、そのビジネスに対しての社会的ニーズを説明する。たとえば「初等教育のカリキュラムにプログラミングが導入され、国語・算数・理科・社会といった従来の科目と同様、あるいはそれ以上に学校だけでは学びきれない部分や習得レベルでの個人差が出てくるため、これらをフォローするサービスへの需要が高まると予想される」といった内容。背景を説明するのに、具体的な調査内容を示したり、図表などで視覚的に表すのも効果的だろう。

3.市場規模

ビジネスにおける市場規模を算出する。ローカルで展開するのかグローバルで展開するのかで市場規模は変わってくるため、考えているビジネスモデルの展開範囲を考慮してターゲットの人数と、そのうち何%がこのサービスを利用するかを示す。市場規模を詳細に算出して示すことは、投資家などにとっての判断材料となる重要なポイントとなる。

4.優位性

あなたの計画しているサービスには、すでに類似したサービスを展開しているか、あるいは展開しようとしている人がいる。こうした競合と比較して計画しているサービスにとっての優位な部分はどこだろう。たとえばブアダプティラーニングの分野で既に実績を上げている別事業があれば、そちらで培ったノウハウを新ビジネスにも展開できる。競合にはない圧倒的な優位性を示すことができればビジネス成功の可能性が格段に上がるだろう。

5.実現性

計画が理想的でも実現できなければ価値がない。第三者が読んで実現可能だと感じてもらえる必要があり、それには実現に向けた具体的なプロセスを示すことが重要になる。人材をどう集めるのか、システム設計のロードマップ、営業活動の方法などをできる限り詳細に記載する。

6.将来性

サービスの展開プランを示す必要がある。最初は小さくスタートしても、将来的に大きな規模のビジネスにする計画であればそれを明示する。可能であれば初年度の見込みユーザー数や展開範囲と最終的な目標、どれくらいの期間をかけてそれを実現する計画なのかを示す。

7.収益性

事業にどれだけ収益性があるか、つまり利益(売上-経費等)がいくらになるかを示すことは計画書のキモといっても過言ではない。それには売り上げがどれくらいかを見込み、かかる経費がどれくらいかを算出する必要がある。たとえば、初年度の計画で10,000件の契約、1件当たり月2,000円の売上があるとした場合、トータル月に2,000万円の売上。これに対して経費は月々かかる人件費や広告宣伝費、事務所費用、通信費といったそれにかかる費用となり、これらから利益がいくらになるかを明示する。

◼︎完成してからが勝負

ポイントを押さえて事業計画書が完成したら、普段から事業計画書を見慣れている人や、計画書提出相手の立場に近い人に自分の事業計画書を見てもらうべきだ。というのは自分では完璧だと思っていても、抜けや矛盾がある可能性が高いからだ。多くの人に見てもらい、良い点・悪い点の両方を必ず指摘してもらう。それらを蓄積して修正を重ねれば、完成度の高い事業計画書が出来上がるだろう。

最終更新:9月23日(金)23時26分

経営者online