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義足のダンサーがバク転を成し遂げるまで リオから凱旋

朝日新聞デジタル 9月23日(金)10時51分配信

 交通事故で左ひざから下を失いながらプロダンサーとして活躍し、リオデジャネイロ・パラリンピック閉会式の東京への引き継ぎセレモニーでダンスを演じた大前光市さん(36)が22日、岐阜県下呂市での福祉の催しにスペシャルゲストとして登場した。ダンスを披露し、「何かを続けることには大きな意味がある」と語った。

 下呂交流会館(同市森)であった「福祉ふれあいフェスタwithハートビート下呂」(同市社会福祉協議会など主催)に参加した。同市萩原町出身で、いまの益田清風高校卒業まで下呂で過ごした大前さんにとっては、晴れ舞台を終えた凱旋(がいせん)ステージの形に。

 トークでは、高校時代にダンスを本格的に志し、高山市のダンス教室に通ったことや、その費用は多くのアルバイトで賄ったことなど思い出を紹介。またパラリンピック閉会式会場は10万人を収容し、舞台からは会場の人の声が「ゴーゴー」とまるで大きなうねりのように聞こえたことなどリオ体験談も語った。

 下呂を離れて大阪芸大でバレエを専攻した大前さんは、国内有数のバレエ団の最終選考直前に交通事故に遭い、左脚のひざから下を失った。その後は義足を着けて踊り続けている。

 リオのダンスでは4回連続バク転という大技を見せた。「そもそもバク転を始めたとき、片脚でできるわけがないという人がほとんどでした。でもひょっとしたらできるかもしれない、とにかく続けようと続けていたら、形になってきて、自分の道が見えてきたんです」

 苦しみと挑戦を経てつかんだ考えを、夢を育んだ故郷で語った大前さん。「みんなひとと違って当たり前。ひとと比べないというのも大事なことですね」とも話した。(永持裕紀)

朝日新聞社

最終更新:9月23日(金)10時51分

朝日新聞デジタル

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